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四本淑三の「ガレージ・ギークス!」 第6回

戦え!電ドラボール! タイヤ交換最速伝説

2021年05月08日 12時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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■低トルクで扱いやすい電ドラボールハイスピード

 上が電ドラボールハイスピード、下がオリジナルの電ドラボール。本体樹脂色がグレーと黒という違いはあれど、形はまったく同じ。どちらも6.35mm六角軸、差込寸法13mmのAタイプビット対応で、両頭ビットも挿せる。ホームセンターで売られている電動ドリルやインパクトドライバー用ビットなら大抵使えるはず。

 操作系はどちらもスライド式の正・逆転スイッチのみ。回転を止めてもしばらく先を照らすディレイオフ付きLEDライト。赤と緑のLED充電インジケーター。3.6V/800mAhリチウムイオンセル1本内蔵で、USB Type-B(5V/1Ah)でフル充電約60分という電源も同じ。ただ重量は実測値で電ドラボールが152g、電ドラボールハイスピードが164gで12g重かった。

 違いは内蔵ギアの減速比で、電ドラボールハイスピードは4.3倍速く回るが、トルクは1/5しかない。なんだか弱っちいように感じるが、実はそこにメリットがある。

 オリジナル電ドラボールの2Nmというトルクは結構強く、ネジが着座した途端にグリップを持っていかれることもある。過負荷がかかれば赤いLEDが点滅して自動停止するが、スイッチは単にオンオフの二択。微妙な回転数のコントロールなどできないから、細いネジだと気を使う。カムアウト(ドライバーの刃先がネジの頭から外れて滑る)だけでなく、相手が木材や樹脂だと締め過ぎでネジ穴がバカになるから怖い。

 だからデリケートな作業には電ドラボールハイスピードが使いやすい。大抵はカムアウトする前に力負けして止まってしまうから安心だ。メーカーは面倒なトルク制御もいらず安上がり。ユーザーはオリジナルの電ドラボールと使い分けられるから万々歳。3倍速くして赤くしておけば特定の層にウケたかも知れないが、4倍くらいで丁度良かったと思う。

 ちなみに先の表の「耐久トルク」は、手で力をかけた際に軸が空転するまでの許容する値。トルクリミッターと言えばそんな感じだが、ギアが欠けそうな怖い音がするのは、ギア比が変わっても同じだ。

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