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松村太郎の「"it"トレンド」 第302回

ベテランのワーケショニスト、山の中で本気のワーケーション

2020年09月08日 09時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII

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●テントを張って、本気のワーケーション

 GoToキャンペーンの補助金を受けるという意味でも、観光産業を助ける意味でも、こうした宿泊施設を活用したワーケーションを使ってほしいというのは、制度を作った人達の本音かもしれません。でも、快適なロッジに行って、ワークルームで仕事、空いた時間に森林浴や森の幸に舌鼓だと、あまりにも想像できすぎて面白みもありません。

 そこは前述の通りベテランのワーケーショニスト(Workationist)ともいえる筆者。少し本気のワーケーションと言うことで、夏休みを利用して、山の中でのワーケーションを敢行しました。仕事をしたら夏「休み」ではないのですが。

 小さい頃以来からあまりキャンプに出かけたことがなく、自分でテントを張った経験や記憶がない筆者でしたが、最近手に入れた製品は思った以上に簡単に作ることができました。バラバラに折りたたまれている骨組みをつなげて元の長さに戻し、テントの四隅から筒状になっている部分に差し込むと、すぐにテントの空間ができあがりました。家からヨガマットも持ってきたので、少しでこぼこした地面でも快適に寝っ転がることができます。

 テントを立ててしまえば、あとは椅子を出してきて、iPad Proの電池がなくなるまで、森の中で心ゆくまで仕事をすることができます。もちろん20000mAh級のバッテリーは持っていますが、充電しながら作業をするのも効率が悪いし、スマートフォンやランタンなどの電力もまかなうため、あまり無駄使いもできません。

 こういう原稿の仕事はあまり通信を必要としないのですが、それでも大学で所属している委員会の打ち合わせがZoomで行なわれたり、メッセンジャーで編集者の方とやりとりしたりするコミュニケーションが発生します。iPad ProにはSIMカードが差し込んであり、メインのiPhoneの契約と紐付いているので、スマホとタブレット共用で60GBまでデータが利用できます。

 写真のような山の中でも、そうしたコミュニケーションに耐えうる帯域が確保できるし、バーチャル背景を使うと、そこが山の中かどうかもわからなくなるため、キャンプしながら仕事をしている、というふざけた状況がバレる心配もありません。

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