●エバーノート創業者もビデオ会議アプリを発表
コロナ禍によって、ビデオ会議アプリでインタビュー取材するのも珍しく無くなってきた。ビデオ会議アプリでインタビューをするのに何が便利かといえば、相手の声がマイクを通して聞こえてくるということだ。つまり、Teamsが自動テキスト起こしに対応すれば、確実に相手の声をテキストで起こしてくれる。今回の新機能でも、複数の人が話した場合、それぞれの話者に分けて、テキストを起こしてくれ、一つのWordファイルにしてくれる。これほど、インタビュー取材に適した機能強化があるだろうか。
マイクロソフトはこれまでXRやAIの開発に注力してきたが、それらの知見がTeamsの開発の後押しをしているように思う。これまで、マイクロソフトはWindowsからOffice、最近はクラウドの会社であるが、Teamsが新たなキラー商材になろうとしている。
先日、エバーノートの創業者であるフィル・リービン氏が、ビデオ会議において、まるでテレビ番組のようにプレゼンできる「mmhmm(ンーフー)」というアプリを発表した。
ビデオ会議内で仮想カメラのように動作し、仮想背景やスライド、別の動画やスマホの画面を合成できる。現在は一部にベータ版が配られており、今秋にも一般公開の予定だ。
ビデオ会議アプリは、コロナ禍によって一気に普及しただけでなく、各企業がこぞって機能を強化している。今後も各社の機能競争が加速していくことは間違いなさそうだ。

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