●周波数は経営戦略を左右しかねない
KDDIでは、CDMA2000だと端末調達でも不利に働くと判断し、早くCDMA2000から卒業しようとNTTドコモやソフトバンクよりも4G LTEの導入を急いだ。800MHz帯でLTEを導入し、プラチナバンドで全国でつながりやすいLTEをアピール。
KDDIでは他社よりも急いでLTE化を促進させたことで、 2022年3月末で3Gサービスを終了させる。ソフトバンクが2024年1月下旬、NTTドコモが2026年3月末に3Gサービスを終了させる計画であるのを見ると、いかにKDDIが「早く3Gをやめたいか」がわかる。
KDDIは5Gの免許を取得する際、他社よりもやる気のある計画書を総務省に提出。結果KDDIは希望する周波数帯を獲得した。この経緯について髙橋誠社長は「我々が獲得した5Gの周波帯は、世界で数多く採用されている周波数帯だ。これにより世界で流通する端末調達がやりやすくなるだろう」とコメントしていた。
キャリアとしてどの周波数帯を持つかは、世界の情勢を見る必要もあるし、結果として端末調達にも影響を及ぼす。キャリアにとって、どの周波数が使えるかは、実は経営戦略を大きく左右しかねないのだ。
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