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成人式を迎えた「S2000」をさらに進化させるホンダアクセス入魂の新パーツを徹底チェック!

2020年06月13日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 車両協力●ホンダアクセス 編集●ASCII

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Honda「S2000 20th Anniversary」 モデル:永原芽衣(左)、瀬谷ひかる(右)

 本田技研工業創立50周年記念として1999年にデビュー。2009年にその歴史の幕を降ろしたHondaのオープンスポーツカー「S2000」。S2000の魅力は自然吸気のVTECエンジンのパワフルさはもちろんのこと、50:50の前後重量配分と前後ダブルウィッシュボーン方式によるコーナーリング性能の高さにある。

Honda「S2000」(20th Anniversary仕様)のエンジンルーム。赤いヘッドカバーが目を惹く

Honda S2000(写真は発表当時の仕様)

 それゆえ、生産終了から10年以上経過した今なお、駿馬の輝きを失なっておらず、中古車市場でも高値安定の人気だ。

20周年記念ロゴが入ったウインドディフレクター(非売品)

 Honda車の純正アクセサリーの開発・販売を手がけるホンダアクセスは、そのS2000に向け、誕生20周年のお祝いともいえる「純正アクセサリー」を新たに開発した。その名も「20th Anniversary」と銘打って販売開始した製品群を、開発者の熱い想いとあわせて紹介しよう。

オーナー自らが手がけた「本当に欲しいアイテム」とは?

Honda「S2000」(20th Anniversary仕様)

 ホンダアクセスはフロアマットやカーナビといった、汎用的なカー用品販売をメインとする会社だ。そのいっぽうで、Moduloブランドによるスポーツアイテムや、それらを組み込んだコンプリートカー「Modulo X」をリリースすることでも知られている。さらに過去には、初代NSXやS660の前身といえるBEATといった生産完了した過去のクルマに対してのリファインアイテムも世に送り出している。

 今回の「S2000 20th Anniversaryプロジェクト」のまとめ役である川村氏は、その様子を見ていたひとりだ。「2011年、私の近しい先輩がBEAT 20周年プロジェクトを立ち上げたので、製品化に至るプロセスを間近で見ていました。色々大変そうでしたが、製品を購入いただいたオーナーのみなさまにとても喜んでいただいて。この会社はこんな事を許してくれるのか! そしてこんなにも、カー用品で喜んでいただけることがあるのか! と目から鱗のプロジェクトでした」と当時を振り返る。

 川村氏はBEATのオーナーではなかったものの、S2000のオーナーだった。2004年に購入して以来、いまだ乗り続けるばかりか、今なお一級品だと信じて疑わないクルマ好き。だからこそBEATのプロジェクトは、愛してやまないS2000とダブらせながら見ていたという。「2011年は、S2000発売から12年、販売終了から2年が経過していましたが、まだまだ現役機種といった印象でアフターパーツも潤沢にある状況でした。当時、私はS2000を迎えて7年が経っていたものの、自分のS2000にとても満足していました。ですので、その時はまだ自分がプロジェクトを立ち上げようとは正直思いませんでした」と語る。

 しかし時の経過と共に、愛すべきS2000をとりまく状況は大きく変わっていった。「東京オートサロン2013でS2000 Modulo Climaxを提案したことはあったのですが、いよいよ20周年も目前というタイミングになっても、社内で商品化の動きもない状況でした。また、S2000のアフターパーツ市場も落ち着いてきたこともあり、少々物足りなさも感じていました」。愛車が誕生して20周年、いわば成人式を迎えるのに、この状況はいかなることか。川村氏は立ち上がった。「きっと、オーナーのみなさんもみんな同じ気持ちだろう。プロジェクトを立ち上げてS2000を盛り上げよう! 自分がやるしかない! と、おかしな使命感で無謀にも役員室に直談判しに行ったのがプロジェクトの始まりです。この時はオーナーのみなさんに喜んでもらえるモノづくりがしたい! という事以外、ノープランでした(笑)。Hondaにとって間違いなく特別な1台だったS2000に対し、新たな企画、開発、製造、販売をするというのは心の奥にあった夢だったのかもしれません」。こうして、S2000 20thプロジェクトはスタートした。

開発者たちの熱い想いが会社を動かした!

 こういったプロダクトの企画は社外秘で進められるのが普通だ。しかし、川村氏はオーナーと向き合うことを主眼においた。「企画自体は、一部オーナーの方や有名ショップ様にご協力をいただき、チームで練っていました」(川村氏)。そして正式発足する前の2019年4月、メンバーとともにS2000オーナーズミーティングに参加。なんとオーナーたちの前でプレゼンテーションを実施した。例外中の例外、異例のことだ。「企画自体は、一部のオーナー企画の内容が本当にオーナーの皆様の気持ちに沿えるものとなっているのか? その答え合わせのために、ミーティング主催者様にお時間をいただき、プレゼンテーションをさせていただきました。当日は主催者様以外知らないサプライズでのプレゼンだったので、オーナーの皆様は静かにざわつきながら、とても真剣にわれわれのプレゼンを聞いていただき、様々なご意見をいただきました。その場でのご意見はとても参考になり、その後の製品開発にフィードバックしました」。そして「オーナーのみなさんとダイレクトにコミュニケーションを取れたことは、その後の開発の原動力になったことは言うまでもありません。本当に感謝しております」と自信を深めたようだ。

LPL(開発責任者) 川村朋貴(かわむら ともき)氏

内外装担当 渡部大輔(わたなべ だいすけ)氏

購買担当 田村翔太(たむら しょうた)氏

品質担当 熊本卓史(くまもと たかし)氏

サービス資料(オーナーズマニュアル、取付説明書)担当 平澤哲也(ひらさわ てつや)氏

デザイン担当 梅原 大(うめはら まさる)氏

 これには他のメンバーも同様で、平澤氏は「発売から20周年を迎えるS2000に純正アクセサリーを企画していることに対し、驚きと感謝のお言葉を多くの方からいただきました。特にエアロバンパーに対する反響が大きく、「何としても発売にこぎつけたい!」と思った瞬間でした。また、私もイチS2000オーナーとして、イベントに参加された方々と純粋に楽しい時間を過ごすことができたとともに、多くの共感がありました。たとえば「フロアマットが痛んできた」、「サイドストレーキの補修部品がない」等、多くの方が同じ悩みを持っている事が確認でき、この時にこのプロジェクトの必要性を確信しました」というと、田村氏も「イベントに参加したことで、こんなにも愛されている車なのだと改めて思いました。その時、絶対にみなさんに喜んでもらえるモノを作ろうと決心しました。」と心を新たにしたという。

 ここからは、そんな開発者がユーザーの想いを受け取ったプロダクトを紹介する。

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