クリニックや歯科医院など、医療系のホームページをよくする4つのポイント
アフターコロナに対応できるホームページの役割や機能は何か?
提供: デジタルステージ
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4. 差別化要素を考え、ホームページに反映しよう
クリニックや歯科医院のほとんどが地元密着型であり、近隣からの来院を念頭に置く。顧客は、自分が徒歩や自転車で通えるという前提で選ぶため、特定の地域内でいくつかの候補を比較しながら、「その医院が、他と何がどう違うのか」に注目し、ホームページを見ている。
たとえば、20時以降の診療を受け付けている、個室での治療を行っている、女性医師が対応可能、キッズスペースを備えているなど、顧客のメリットとなることは、トップページなどわかりやす場所でアピールしておこう。また、コンセプトや院長のメッセージなども、そのクリニックや歯科医院の姿勢を伝える上で有効である。
これらのコンテンツでは、テキストによる説明だけでは魅力が充分に伝わらないため、できるだけ写真やイラストを入れ込もう。BiNDupには画像編集ツール「SiGN」が搭載されており、写真とテキストを組み合わせたり、簡単なフォトレタッチやイラストレーションができる。また、1000種以上のフォントが使えるので、豊かな表現が可能だ。
なお、2018年6月に医療法が改正されたことにともない、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」が新しくなり、ホームページも広告として扱われるようになったこと、コンテンツの表現規制が厳しくなったことに注意したい。具体的には次のような点である。
●医師略歴中の専門医や学会の表記の正確性確認
●自由診療の価格の明示
●Before/After画像に対するリスクなどの説明
●正式に認められていない標榜科目の条件確認
●○○専門外来という表現の条件確認
●アンチエイジングという表現の禁止
●体験談の記載の禁止
●著名人の治療例などの記載の禁止
●雑誌や新聞で紹介されたことの記載の禁止
上記は、医療機関が運営しているSNSやブログも対象になるので、医師本人や責任者はもちろん、スタッフ全員が気をつけて運用しよう。
5. 最後に「オンライン診療など、新たな動きへの対応を」
新型コロナウイルスの感染拡大前から、オンライン診療の必要性が指摘されてきた。ウィズコロナ、アフターコロナの時代では、オンライン診療がますます普及していくと考えられる。
2020年3月には、厚生労働省が「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を公表し、初診は必ず対面で診察する必要があると規定しているが、むしろ初診のときこそ「いま病院に行くべきか」をオンラインで診断してほしいという声も多い。経過観察だけであったり、セカンドオピニオンを受ける場合であれば、なおさらオンライン診療で済むケースが多いだろう。
なお、新型コロナウイルスの影響で、4月13日からの特例措置として「初診対面の原則」が緩和されており、この先の状況次第だが、時限的な措置がより伸びる可能性もある(ASCII.jp「特例措置で身近になったオンライン診療、どうすれば使える?」を参照)。オンライン診療にあたっては、専用のサービス(顧客へのアプリの案内、予約、診療、決済などの管理)を導入する必要があるため、今の段階から検討しておくとよい。
目下第2波の動きも含めて、今後も感染症への警戒は怠れない。新型コロナウイルスで明らかになったとおり、医療従事者にとっても来訪者にとっても、病院という場所そのものが感染リスクになりうる。衛生管理の徹底に加え、人と人の不要な接触を避けることがリスクを抑えるために必要である。
アフターコロナの時代に合った医療サービスを提供すること、それらをホームページでわかりやすく発信することが、これからのクリニックや歯科医院に求められるだろう。
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(提供:デジタルステージ)
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