テンション上がりっぱなし!
扱いやすくて愉しい
それでは試乗してみよう。エンジンをかけた瞬間、誰もがゴージャスな排気音に魅了されることだろう。最近はマフラーメーカーでも騒音は控えめな商品が多い中、無限マフラーの音は強烈の一言。アイドリング時からいい意味での「ワルな音」がする。アクセルを開ければ、これが凄い音で社内に低音が轟き、テンションが上がること間違いナシだ! 実際の街中ではご近所迷惑になるかもしれないし、目立って恥ずかしいと思われるかもしれないが、見た目の迫力と音が見事にマッチングしているので、むしろ恥ずかしさは皆無だ。
では走りも過激そのものか、というとこれが実にフレンドリー。もともとシビックTYPE Rがユーザーに優しいクルマなのだが、より一層「乗りやすく」「扱いやすく」「快適な」クルマに仕上げられている。それはミシュランタイヤによるものなのか、ホイールのインセット値がノーマルとは異なるためなのか、ホイールが軽量化されているためなのか、空力が効いているのか、おそらくすべての要因がそうさせるのだろう。ノーマルと比べて、より一層クイックで気持ちのよいハンドリングと、ばね下はしっかり動いているのに、ばね上はフラットといった印象の乗り味だ。
シビックTYPE Rのブレーキはドリルドローターを採用しているため、ブレーキを踏むたびに結構音がするのだが、無限のスポーツパッドを加えると、パッドが温まっていない時はより盛大に鳴ってうるさい。しかし、温まってくるとブレーキのフィーリングは最高で、「ガツン」とした初期制動はもちろん、その先の「踏みしろ」を感じさせる。ハンドリングの良さと相まって、下りのワインディングがより一層愉しめそうだ。
これ以上やる事はないだろうと思っていたシビックTYPE Rを一段階上の高みへと持っていった無限の手腕、おそるべしである。
【まとめ】TYPE Rに無限の可能性を与える
ワークスのレース屋が手がけたTYPE R。その見た目の過激さと相まって、絶対に手強い奴になっていると身構えたが、実際はとてもフレンドリーなことに驚いた。でありながら、誰もがどこかに「レーシング」の匂いを感じとれるという、とてもニクい味付けは、さすがホンダを知りレースを知る彼らでしか成しえないものだ。
オリジナルの良さをそのままに、TYPE Rに無限の可能性を与え、ドライバーに翼を授ける。まさに大人のオモチャという言葉がピッタリの無限TYPE R。もっともっとシビックTYPE Rが好きになること間違いナシだ。

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