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石川温のPCスマホニュース解説 第59回

Adobe MAX「SNEAKS」レポート:

アドビのAIが地味な仕事をなくしていく

2019年11月08日 09時00分更新

文● 石川温

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●Adobe Sensei便利機能

 たとえば「PROJECT AlI IN」は家族写真を撮る時に便利な技術だ。

 家族で写真を撮ろうと思うと、一人がカメラマンとなるため、どうしても全員一緒の写真を撮るのが難しい。Project AlI INでは、あらかじめ一人の写真を撮影しておくとSenseiの力で被写体を切り抜き、きれいに家族写真として合成。その場で家族全員が一緒に写った写真を完成させてしまう。

 「PROJECT SWEET TALK」は画像や紙に書いたキャラクターのイラストに対して、Senseiが目や口、輪郭を検出し、音声に合わせて口や目を動かす技術だ。これまでも同様のことはできたが、膨大な時間を費やす作業が必要だった。PROJECT SWEET TALKは、瞬時にアニメーションができてしまう点が驚きだ。

 アニメーション関連なら「PROJECT GO FIGURE」も面白い。

 動画のなかで人物が動いている様子を、Senseiが検出。動きをあらかじめ用意していたキャラクターに適用すると、簡単にキャラクターを人物と同じように動きだすというものだ。

モーションキャプチャーのような機能

 ほかにも、Illustrator関連で、イラストの中に光源を置くことで、光や影の表現が簡単にできてしまう技術、Photoshopで風景写真で朝焼けや夕焼けなど太陽の位置を自在にコントロールできる技術なども紹介された。

 さらに音声関連でも、インタビュー中の「あー」とか「うー」といった余計な音声を綺麗に取り除いたり、音声収録中のノイズを除去してくれる技術もあった。

音声収録中のノイズを除去する機能

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