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最新パーツ性能チェック 第269回

ベンチマークでわかったGTX 1660 Ti寄りの性能

GeForce GTX 1660 SUPERと1650 SUPER発表、“中原の覇者”はNVIDIAか?

2019年10月29日 22時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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GTX 1660 SUPERの性能はほぼGTX 1660 Ti!?

 ではここからはGTX 1660 SUPERの性能検証に入るとしよう。GTX 1660 SUPERの上と下に位置づけられるGTX 1660 TiとGTX 1660は、ともにASUSのビデオカードを準備した。ドライバーはレビュー用の410.07(GTX 1660 SUPERのみ)と440.97(その他)を利用している。

検証環境
CPU Intel「Core i9-9900K」
(8C/16T、3.6~5GHz)
CPUクーラー NZXT「Kraken X72」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード GIGABYTE「Z390 AORUS MASTER」
(Intel Z390)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C14D-16GTZR」×2
(DDR4-3200 8GB×4、DDR4-2666で運用)
グラフィックス ASUS「TUF 3-GTX1660S-O6G-GAMING
(GeForce GTX 1660 SUPER)
ASUS「ROG-STRIX-GTX1660Ti-O6G-GAMING」
(GeForce GTX 1660 Ti)
ASUS「TUF-GTX1660-O6G-GAMING」
(GeForce GTX 1660)
ストレージ Western Digital「WD Black NVMe WDS100T2X0C」
(M.2 NVMe、1TB SSD、システムドライブ運用)
Intel「SSD 660p SSDPEKNW020T8X1」
(NVMe M.2、2TB SSD、データドライブ運用)
電源ユニット SilverStone「SST-ST85F-PT」
(850W、80 PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」
(May 2019 Update適用)

 では「3DMark」のスコアー比べから始めよう。VRAMは6GB搭載されているため、レイトレーシング(DXR)はCUDAコア上でも実行できる。そのため、一応「Port Royal」もテストした。

「3DMark」のスコアー

 驚くべきことに、GTX 1660 SUPERのパフォーマンスは、ほぼGTX 1660 Tiと変わらない。皮一枚の差でGTX 1660 Tiが上回っているが、最も差のついた「Port Royal」で8%、その他のテストでは2~4%と、ほぼ誤差と言ってよい差に収まった。GTX 1660 TiのほうがCUDAコア数が128基ぶん多いが、GTX 1660 Tiのメモリーは12Gbpsであるのに対し、GTX 1660 SUPERは14Gbpsとメモリー帯域では圧倒的にGTX 1660 SUPERのほうが優れている。その差が表われたと見るべきだろう。

 一方で、GTX 1660に対してはCUDAコア数もクロックも共通なのに、スコアーは大幅に伸びており、「Fire Strike」では20%、最も厳しい「Port Royal」でも8%の伸びとなっている。GDDR5に対するGDDR6の優位性が証明されたと言って間違いない。

 では、ここで消費電力もチェックしてみよう。電力計はラトックシステムの「BT-WATTCH1」を利用し、システム全体の消費電力を計測する。“システム全体 - アイドル時”とは起動10分後の安定値であり、“システム全体 - 高負荷時”とは3DMarkの「Time Spy」デモ実行中の最大値を示している。

 また、「Frameview」を利用し、「Time Spy」デモ中におけるTGP(Total Graphics Power:カード全体の消費電力)も合わせて計測した。こちらは平均値と最大値を比較する。

システム全体の消費電力

 消費電力の順位もGTX 1660 Ti<GTX 1660 SUPER<GTX 1660と性能順となったが、GTX 1660 SUPERはGTX 1660 Tiと1660のちょうど中間あたりに着地した。つまり、性能はGTX 1660 Tiに近いが、消費電力はそれほど上がっていないことになる。ゆえに、ワットパフォーマンスはかなり良好であることが示されている。

 続いては「VRMark」だ。これも定番テスト3つのスコアーを比較する。

「VRMark」のスコアー

 このベンチマークでもGTX 1660 SUPERのスコアーはGTX 1660 Tiに近い。GTX 1660 SUPERはGTX 1660 Tiよりも明らかに下回るが、ターゲットとなるフルHDゲーミング領域では大した差とならない。高負荷領域(ここで言う「Blue Room」)に入ると差が開くが、そのような領域はもとよりGTX 1660 Tiでも不得手。つまり、GTX 1660 SUPERはGTX 1660 Tiの値下げ版と言って差し支えない。

 では、実際のゲームでの傾向をチェックしていこう。まずは「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークを使う。画質は“最高品質”とし、スコアーの他に実行中の最小及び平均フレームレートもチェックする。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3通りだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」ベンチマークのスコアー

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」ベンチマーク、1920×1080ドット時のフレームレート

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」ベンチマーク、2560×1440ドット時のフレームレート

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」ベンチマーク、3840×2160ドット時のフレームレート

 GTX 1660 Tiとの差はフルHD時でわずか2%しかない。今回GTX 1660 Tiは大型クーラー搭載のOC版を利用しての結果だが、もしOCがマイルドだったら、あるいはリファレンス仕様のGTX 1660 Tiだったなら並んでしまうだろう。それを考えると、GTX 1660 TiキラーというGTX 1660 SUPERの立ち位置が濃厚になってくる。

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