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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第55回

スマートスピーカーとしては高いが、音質を考えれば安い:

アップル「HomePod」はiPhone 6の再利用

2019年08月15日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●部屋を認識する

 HomePodには「正面」という概念がないそうです。一応後ろから電源ケーブルが出ていますが、部屋に設置すると1曲目の再生中に部屋を認識して、7つのツイーターから最適な配分で音楽を再生するというのです。

 最も広くスイートスポットを設定するよう「音像」を組み立て、部屋に最適な「音場」を組み立てるそうです。音像とは音の定位の正しさ、音場とは臨場感。HomePodはどちらかというと音像を優位に設計されているといいます。そのため「コンサートホール」や「ジャズクラブ」のような音場設定はありません。

 部屋の認識と音像・音場設計にもA8が使われます。

 そういえばA8には「M8」というモーションコプロセッサが搭載されていました。HomePodは電源を入れて初めて音楽を再生するとき、あるいは位置を変えるなどしてスピーカーが動きを検知したとき、毎回マイクから再生音声を拾って、新たに部屋の音楽の響き方を分析するそうです。

 加えて、1台でもステレオ再生ができるよう、壁などとの距離感をつかみ、直達波と反射波を使い分けながら部屋を音楽で満たす役割を担います。結果、設置した場所の前面になるツイーターからはボーカルなどがHomePodの横や背面から左右に広がる背景の音が出てきて、ステレオ再生を実現するという仕組みでした。

 HomePodのこうした再生の進化は、やはり大きめの音で鳴らしたときによりはっきりと分かります。とはいえ日本の住宅事情を考えるとなかなか大きな音で鳴らせないのも実情。マンションでは、HomePodはかなり余力を残して十分な音量で再生できるといえそうです。

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