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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第55回

スマートスピーカーとしては高いが、音質を考えれば安い:

アップル「HomePod」はiPhone 6の再利用

2019年08月15日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●「iPhone 6に大量のスピーカーを搭載してみた」

 HomePodを簡単に表現すれば、「iPhone 6に7つのツイーター、1つのウーハー、6つのマイクを搭載してみた」製品と理解すればいいでしょう。

 実際、iPhone 6の心臓部だった64ビットのモバイルプロセッサA8が搭載され、セルラー通信こそできないものの、Wi-Fi接続や音声アシスタント「Siri」が利用できるからです。しかも動作するのは「iOS」。

 少し脱線しますが、秋に登場するiOS 13では、A9を搭載するiPhone 6s以降をサポートすることになりました。そのため、iPhone 6はiOS 13を動作させられないのですが、A8を搭載するHomePodは、引き続きiOS 13でも利用できます。

 もっとも、アプリ動作環境がほとんどなく、Siriの動作表示以外のディスプレーもないHomePodとiPhoneを比べること自体は無意味かもしれませんが……。

 話を戻しますが、HomePodがA8でやっていることは、Siri以外はすべてオーディオに関わる処理です。アップルからすれば過去の遺産の再利用かも知れませんが、スピーカーに64ビットのアプリケーションプロセッサを搭載して音声を処理させるというのは、ぜいたくな話でしょう。

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