外付けディスプレーとして
Type-C接続のThinkVision M14」を導入
さて、多機能で高拡張性に優れたMicroPCではあるが、出先やオン・ザ・ウェイでは良いとして、自宅で落ち着いて使うには6型ディスプレーは多少心もとない。そういう場合には、Type-Cポートの複数ある外付けディスプレーの「ThinkVision M14」をMicroPCのType-CポートとThunderboltケーブルで接続して、同時に外付けUSBキーボードを取り付ければ完璧だ。
筆者は自宅でMicroPCをデスクトップPCのように拡張して使う場合は、AC電源で運用することにしている。MicroPCのType-CポートはThinkVision M14との接続で使用しているので、ThinkVision M14の2番目のType-CポートをAC電源に接続し、Windwos 10 Professionalの設定画面で、AC電源で使用の場合はMicroPCの液晶蓋を閉めてもスリープしない設定にしている。これで、屋内と屋外で都合よく切り替わってくれる。
Type-Cケーブルを使ってMicroPCとThinkVision M14のような外部の周辺機器とを接続して使う予定のあるユーザーは、より柔らかいType-Cケーブルや、多少硬いケーブルでもポートからの立ち上がり角度をフレキシブルに変更することのできるL字型プラグアダプターなどを用意すると便利だろう。
また、MicroPCの底面(裏側)には2個のネジ穴が用意されており、MicroPCをディスプレー用のフレキシブルアームスタンドなどに取り付けて、据え置き型のコンパクトなオール・イン・ワン型パソコンとして使用することもできる。
前述したように、キーボード面と液晶面が最大でも140度くらいしか開かないので、MicroPC底面に取り付けるアーム部分の首振り角度の自由度の高いモノを選択すれば、その種の問題も忘れられる。
もうほとんどの観点で筆者の“お気に入りチビパソ”になったMicroPCだが、唯一残念な点はLTE対応ではないことだ。やむなくWi-Fi環境の無いアウトドアでは、常時携帯しているメインスマホである「HUAWEI Mate 20 Pro」や、MicroPCとお似合いの超小型スマホ、Unihertzの「Atom」のテザリング経由でネットにアクセスしている。
よくよく考えてみると、従来からあったようなUMPCという概念が再設定、再認識されて以来、各社から登場してくるチビパソは、内部スペックをデジタルで比較しないと区別がつかないそっくりさんばかりだ。GPD MicroPCはそんな中にあって超個性的なマシンだ。今、限られた予算内でUMPCに興味のあるユーザーならGPD MicroPCは候補として選んで良いチビパソの筆頭株だ。
今回の衝動買い
アイテム:GPD「GPD MicroPC」
・購入:天空
・価格:4万9658円(税込)
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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