前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

足湯からBBQまで! 富士24時間レースはレースからサイドアクトまで楽しい

文●栗原祥光 撮影●栗原祥光

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ついに夜明け! 決着の時間は近い!

 午前4時を過ぎると辺りは明るくなり始め、富士山がうっすらと形を表す。静寂の中、マシンの音が響き渡る。トップ争いはTAIROKU RacingとGTNET MOTOR SPORTSがいまだ一進一退。その中で、先に動いたのはTAIROKU Racing。レース中1回ブレーキ交換など時間のかかる作業を行なうための「メンテナンスタイム」という最低10分間のピットストップ義務を消化。一時はGTNET MOTOR SPORTSに対して5周遅れとなる。GTNET MOTOR SPORTSは明け方にメンテナンスタイムを実施。GTNET MOTOR SPORTSがピットアウトすると、5周分は帳消しになるばかりか、1分20秒近いマージンの獲得に成功。今風にいうとアンダーカットに成功した形だ。

 その他のクラスに変動はなく、トピックとして挙げられるのは、ST-4クラスでROOKIE RACINGから参戦しているトヨタの豊田章男社長が、このレースで初めて走行を担当。8時15分にご子息である豊田大輔からマシンを引き継ぐと、丁寧なドライビングで約40分間で16周回をこなし、501周目に石浦宏明にマシンをつないだ。

 太陽が高く登るものの、雲が多く過ごしやすい陽気。20時間以上観戦している身としては、大変ありがたいものだ。いっぽう、ゴールまで残り残り4時間を迎えるところで、トップ争いに異変が発生。TAIROKU RacingのGT-Rが駆動系トラブルでピットイン。修復作業に1時間20分を要したのだ。これでGTNET MOTOR SPORTSは盤石の体制に。さらに3番手を走行していたMP Racingが2番手に浮上する。

 ST-4クラスでも今シーズンの開幕から2連勝の林テレンプSHADE RACING 86に駆動系トラブルが発生。ENDLESS 86にオーバーテイクされ3番手に後退する。ST-4クラスを走行する86/BRZ勢に不安がよぎる。その中、ROOKIE RACINGは最後に豊田章男社長へドライバー交代。丁寧な走りでチェッカーへと向かう。

 そして午後3時、メインストレートのLAPが800を超え、24時間を表示する。いよいよファイナルラップとなった。ピットからは大勢の人が出て、ピットウォールにかけよる。そして、GTNET MOTOR SPORTSのGT-Rがトップでチェッカー。2連覇を達成した。総合2番手はMP RACING GT-R、TAIROKU RACING GT-R GT3は無念の3位となった。新型車よりもノントラブルで走り切れた旧型車の方が上位、というのも耐久レースらしい結果だ。そしてノントラブルで速く走る術を知るGTNETのレース巧者ぶりが際立つ結果となった。

逆転につぐ逆転
耐久レースはこれだから面白い!

 各クラスの優勝は以下のとおり。

  • ST-Zクラス:ENDLESS AMG GT4
  • ST-TCRクラス:BRIN・NAUB RS3 LMS
  • ST-1クラス:D'station Porsche
  • ST-2クラス:AMD MOTUL ED WRX STI
  • ST-3クラス:TECHNO FIRST RC350
  • ST-4クラス:TOM'S SPIRIT 86
  • ST-5クラス:村上モータースMAZDAロードスター

 レースが終わると、チームの垣根を越えて、完走をはたした車両とドライバーを讃えあう。その光景もまた、他のレースでは見られない姿だ。こうして日本でもっとも長い1日は幕を閉じた。来場者数は2日間で3万2000人を超え、2回目となる富士の24時間レースは成功裏に終わった。

 まる1日、実際は24時間以上にわたり富士スピードウェイで過ごして、予選/決勝(金~日)のチケットは5800円(税込)。素泊りのホテル2泊3日より安い金額で、こんなにも楽しめ、感動できるアミューズメントは他にないのではないだろうか。そしてコースサイドには昨年以上にテントが並び、そして色々な場所でバーベキューをはじめとするキャンプを楽しみながら、レースをのんびりと楽しむ姿に、成熟したモータリゼーションを見た気がした。

 来年の開催は未定とのことだが(そもそも来シーズンのS耐の日程は未だ出ていない)、ぜひ来年もこの素晴らしくも、長い1日が過ごせることを祈りながら、サーキットを後にした。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月