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足湯からBBQまで! 富士24時間レースはレースからサイドアクトまで楽しい

2019年06月22日 15時00分更新

文● 栗原祥光 撮影●栗原祥光

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新旧GT-Rの対決がアツイ!

 ポールスタートであるTAIROKU Racing with B-Max EngineeringのGT-Rが1コーナーに滑り込み、ホールショットを獲得。すぐ後方にGTNET MOTOR SPORTS、MP Racingという2台のGT-Rが続いていく。

 しかし、TAIROKU RacingのGT-Rは最新型であるのに対して、GTNET MOTOR SPORTS、MP RacingのGT-Rは旧型。外見上ではフロントマスクが違う程度だが、中身はかなり違うようで、その性能差ゆえにTAIROKU Racingがマージンを築いていく。

 後方ではST-TCRクラスのポールを獲得したModulo CIVICが1週目で4番手に順位を落としたほか、BRIN・NAUB RS3 LMSも追突により大きく順位を落とす。いっぽうでトップに立つのはKCMG Annika CIVIC TCR。その後ろをIDI GOLF GTI TCRが追従する展開。

 ST-4クラスは、林テレンプSHADE RACING 86、GR Garage水戸インターGR86、ENDLESS 86の3台がスプリントレースさながらの熾烈なトップ争いが勃発。ポールスタートのTOM'S SPIRIT 86は、一歩引いて上位3台のうしろを虎視眈々と伺う。

 レースが最初に動いたのは開始50分、ST-3クラスのDENSO Le Beausset RC350の山下健太がメインストレートから減速しきれず1コーナーのタイヤバリアに追突。大きく損傷しリタイア1号となった。

 レースはその後、総合トップ争いのTAIROKU Racingが最初のピットストップ中にエンジンが始動したため60秒のペナルティが発生。ここでGTNET MOTOR SPORTSが一気に差を詰めて一進一退の攻防戦に。ST-TCRクラスは逃げるKCMGに対してModuloが徐々に詰めていく展開。

 ST-4クラスは林テレンプSHADE RACING 86、GR Garage水戸インターGR86、ENDLESS 86の3台のバトルを尻目に、TOM'S SPIRIT 86がトップに立ち独走態勢へ。

 次第に周りが夕闇に近づき、通常ならここでレース終了なのだが、まだまだ始まったばかり…… 

 すると、ダンロップコーナーの辺りからいい匂いが。この近くでは、特設のバーベキュー場が開設されており、手ぶらで90分間、食べ飲み放題で炭火焼きバーベキューが楽しめるのだ。この匂いは運転席内にも伝わるようで、ドライバーからは「うらやましいなぁ」「おなかすくよね」という声が聞かれた。これもまた、他のサーキットでは見かけない光景だ。

 その近くでは、竹を使ったイルミネーションと飲食スペースとDJスペースが用意され、ちょっとした癒しの空間に。

 あたりが暗闇に包まれる頃、幻想的な光景が広がっていた。そして夜8時を過ぎ富士の夜空を大輪の花火が彩る。

 次第にサーキットは闇に包まれ、お楽しみの夜がやってきた。夜8時には富士の夜空に花火が打ちあがり、特別な夜を演出。眼下にはヘッドライトやテールランプの明かりが浮かび上がり、場所によってはブレーキローターが赤く燃え上がる姿がはっきりと見える。このマシンの姿を見ることができるのは、一年で一度、この富士だけだ。

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