裁判でビジネスにケチがついた:
アップルApp Storeビジネスに暗雲か
2019年05月21日 09時00分更新
●米国外の動きにも注目
以前、SpotifyがApp Storeの独占的な立場についてEU委員会に訴えた件にも触れましたが、アプリ開発者からも、アップルがApp Storeを支配していることに対して反発する声もあります。
アップルは既に自社サイトで、Spotifyへの反論を掲載しており、Spotifyがフリーライダーになろうとしていること、そして他の法的な行動から、音楽ビジネスの進行に逆行していると批判を展開しました。
この件はアップル対Spotify、プラットフォーマー対アプリ開発者という構図に加えて、米国企業対欧州企業という要素も加わっており、過去の事例からアップルが完勝することは難しそうに感じますが、米国内の訴訟とともに、アップルのサービス部門の成長を左右する案件として注視しておく必要があるでしょう。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
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