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JAPAN INNOVATION DAY 2019 第44回

積極的に欧州市場へ挑戦するスタートアップの声

ジェトロと支援スタートアップが欧州のイベント出展の成果を披露

2019年03月28日 11時00分更新

文● 松下典子 編集●ガチ鈴木 /ASCII STARTUP

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 続いて、ジェトロの展示ブースの出展者の中から、3社を紹介。海外出展の理由や来場者からの反応を聞いてみた。

プラケースを少ロットで作れるテクノラボ
地の利を生かして欧州企業の量産をサポート

株式会社テクノラボ 代表取締役 林 光邦氏。カセット型の簡易金型を使うことで、低コスト・小ロット生産を実現

 自作のIoT機器を製品化するには、プラスチックケースが必要だ。3Dプリンターで試作品はできても、金型製作や工場での量産となると、一気にハードルが高くなる。通常、プラスチックケースの量産には、デザイン、設計、試作、金型、成型、組み立てなど、複数の業者に依頼する必要があり、予想以上の期間と費用がかかってしまう。テクノラボは、こうした工程をトータルで手配してくれる。100個単位の小ロット生産にも対応し、短期間、低予算で始められるのが魅力だ。デザインと設計は国内で行ない、量産は中国の工場へ製造を委託しているとのこと。

 欧州のメーカーも量産は中国に委託するケースが多いが、ネックとなるのが時差の問題。時差が大きいと、試作や品質管理のコミュニケーションが負担になるが、中国と近い日本は時差が少ないぶん有利だ。デザインは地域の文化が反映されるので、欧州向けのサービスでは、デザイン以外の設計や製造の工程を提供していく。今後は、欧州のデザイナーと連携するネットワークをつくっていきたいそうだ。

工事現場や災害地の現場と
スマホでつながるウェアラブルカメラ

ヘルメットに装着する小型カメラ。スマホとはUSB(Type-Cまたは マイクロB)で接続し、音声はスマホを介して、双方向でのやりとりが可能

 インフィニテグラは、スマホに接続する小型カメラを使ったWebRTCをベースにしたウェアラブル通信システム「RazVision WR」を開発。ヘルメットやゴーグルに取り付けた小型カメラの映像をスマホ経由でサーバーに送信し、遠隔からリアルタイムで確認、指示が出せる。高感度に対応し、夜間や照明のない現場でも使用可能だ。カメラは1台約7万円と低コストで導入でき、現場の作業員が遠隔から専門家や監督者の指導を受けることで、作業を効率的かつ安全に進められる。

 同社は、バルセロナの「4YEN」に出展。近年、スペインでも自然災害が発生しており、復旧・対策工事向けに需要があるそうだ。

ハード不要、偽造アクセス防止に
かざすだけで案内や注文ができる

メニューの注文、タクシーの配車、ホテルのガイドなど、スマホをかざすだけであらゆる情報にすばやくアクセスできる

 アクアビットスパイラルズのスマートプレートは、ICチップが組み込まれたステッカー状のブックマーク。NFC対応スマホでかざすだけで、あらゆるコンテンツにアクセスできる。たとえば、ホテルの案内書のプレートを読み取ると、自国語の案内コンテンツが開いたり、スタジアムの自席のプレートを読み取ると、席にドリンクを持ってきてくれる、といったさまざまな使い方が可能だ。

 海外でもQRコードを使ったサービスは増えているが、QRコードとの違いは、簡単にコピーできないこと。QRコードは、ほかの人に画像を送れば、遠隔地からでも同じ情報へアクセスできてしまう。スマートプレート内のICチップはユニークなIDが割り当てられており、その場にいる人しか使えないのが特徴。場所や数量などを限定したいサービスへの活用が広がりそうだ。

ジェトロは展示ブースのほか、欧州におけるビジネスチャンスを探る特別セッション「スタートアップが考える欧州市場の魅力」も実施した

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