Macintosh35周年で再考される価値:
アップル新iMac登場に期待するワケ
2019年02月19日 09時00分更新
●2019年のiMacに期待
アップルは昨年10月、Mac mini、MacBook Airの低価格モデルを発表しました。逆に2018年にアップデートされなかったのはiMacシリーズとMac Proのデスクトップ2モデル、そして最もコンパクトなMacBookです。2019年は例年アップデートしているMacBook Proとともに、これらの刷新に注目しています。
特に筆者が楽しみなのがiMacです。
iMacは35年前に登場した初代Macintoshと同じ一体型のデスクトップです。しかも、ジョブズがアップルに復帰して手がけ、アップル復活をアピールしたモデルでもあります。
現在のiMacはアルミボディで、スタンドの上にディスプレイが取りつけられているだけに見えるデザインで、オールインワンのデスクトップコンピュータを実現しています。
2007年当初は背面にプラスティックを組み合わせていましたが、2009年に背面も含めてすべてのボディがアルミとガラスのみで構成される現在のデザインへと進化し、薄型化などを施しながらその姿は10年保たれてきました。それだけ、現在のiMacのデザインが長らく消費されないものであることを表しています。
順当に行けば、FaceTime HDカメラをTrue Depthカメラに置き換え、T2チップもしくはその後継を搭載していくことになるはずです。ビデオエンコードだけでなく機械学習処理のハードウェアアクセラレーションを活用できるモデルへの進化が期待されますが、願わくば、新しいデザインのiMacをみてみたい、という気分も捨てきれません。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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