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前田知洋の“マジックとスペックのある人生” 第109回

iMacでWindowsのライセンス移行 ここが落とし穴

2020年02月11日 16時00分更新

文● 前田知洋 編集●ASCII

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MacでWindows 10のライセンスを移行するには

 パソコンを選ぶとき、MacにするかWindowsにするかは、大きな選択です。しかし、この問題を注意深く見ると、近年ではパソコンの機種(ハード)を選択するというより、macOSを使うかWindowsを使うかという、OSの話に行きつく気がします。

 筆者の場合、部屋には4台のiMacがあり、うち1台でWindows 10が稼働中です。

 ちなみに、スタッフは筆者を含めて2人体制。2人で4台ですが、すごい仕事をしているわけでありません。映像編集用のバックアップ機と経理用のiMacなどを買い揃えていくうちに、写真や書類の移行をダラダラとしていたら、いつのまにか、こうなっていました。写真ではキチンと見えるかもしれませんが、どちらかというと、ダメユーザーかも……(汗)。

理路整然と並んでいますが、実情はHDDの整理がついていないだけ(笑)

 Windowsが稼働しているiMac(Retina 4K, 21.5-inch, 2019)は経理用で、たまにSteamでゲームもやります(笑)。先日の新春トラブルがキッカケで我が家にお迎えしました。

意外に難しいWindowsのライセンス移行

 macOSとWindowsを共存させるにはいろいろな方法がありますが、我が家ではシンプルにBoot Campを利用しています。これはAppleにより開発/配布されている、MacでWindowsを利用できるソフトウェアのこと。

 ライセンスを移行するのは「Windows 10 Home」。これは量販店でパッケージ版(USBメモリ付き)で購入。別のiMac(Retina 5K, 27-inch, 2017)にインストールしてあったもの。ライセンス移行は2回目です。

 ご存知かもしれませんが、Windows 10にはライセンスを移行する仕組みがあります。マイクロソフトのサポートページによると、手順は以下の通りです。

1(古いPCの)Windows 10のデジタルライセンスをMicrosoftアカウントに関連づける
2 アカウントにデバイス(新しいPC)を登録する
3(新しいPCで)ライセンス認証のトラブルシューティングツールを使用して承認する

筆者のケースでは、1は完了済みです。ところで、上記の2の段階で、「このデバイスのライセンス認証を行うことができませんでした。」と表示され、うまくいきません。

設定>更新とセキュリティ>ライセンス承認からデジタルライセンスの有無を確認できる

 ネットで検索してみると、同じように困っているユーザーもいるようで、ライセンスを譲渡される古いiMac(古いPC)のライセンス認証を終了させる必要があることがわかりました。

 ところが、古いiMacのライセンス認証を終了させても、うまくいきません。

 前回同様に「マイクロソフトのオペレーターにリモート操作してもらうしかないかも……」と諦めかけました。でも、アレって、人間につながる電話番号を探すのも面倒なうえ、かなり待たされるのが嫌なんですよね……。ヲタを自称している筆者の小さなプライドも傷つきます。

デジタルライセンスとプロダクトキー、両方が必要

 作業中は電話サポート時間外の夜中だったせいもあり、いろいろと試行錯誤をしたところ、プロダクトキーを再入力することで問題を回避できました。手順は以下の通りです。

 1 Microsoftアカウントに古いデバイスと新しいデバイスを登録しておく(そのうち古いデバイスではデジタルライセンスを取得しておく)
 2 新しいデバイスで古いデバイスで使ったプロダクトキーを入力
 3 Microsoftアカウント上で古いデバイスでのライセンス認証を終了させ、「Windows 10を再度ライセンス承認する」の画面で表示されている新しいデバイスの下のチェックボックス「現在使用中のデバイスは、これです」にチェックする。「アクティブ化」ボタンがブルーに変わるのでそれを押す

 以上の手順で、あっさりと承認されました。

iMacは何故かノートパソコンと認識される

 おそらく、サポートページで説明される方法だと、Boot Camp上で動くiMacのマザーボードやCPUが「不明なデバイス」と認識されてしまうためだと筆者は推測しています。

ビデオチップ用ドライバーのインストールを忘れずに

 これで無事に新しいiMacのWindows 10がアクティブ化されましたが、次はSteamで「Dead by Daylight」が起動しません。エラー内容は「ビデオチップが対応していない」。

 新しいiMacのビデオチップであるRadeon Pro 555Xは2GBなので、「ゲームには力不足なのかも……」とがっかり……。しかし、Radeonのサイトから最新ドライバーをインストールしたら、これもあっさりと起動。ゲーム画面もそれほどフレーム落ちすることなく、スムーズに動いております。すごいぞRadeon Pro 555X!

ビデオチップのドライバーを入れ、DBDも無事に起動

 ただ、Macユーザーにとっては、搭載されているビデオチップごとに、ドライバーをメーカーのサイトからダウンロード/インストールするプロセスに違和感というか、不便さというか、新鮮さというか……(笑)。そういったものを感じないでもありません。たぶん、ゲーマーやコアユーザーにとっては「ビデオチップ ドライバーくらい自分で選びたい」という考えもあるのでしょう。

 そのあたりが、MacとWindows、2つの異なる文化の違いというのかもしれませんが……。

前田知洋(まえだ ともひろ)

 東京電機大学卒。卒業論文は人工知能(エキスパートシステム)。少人数の観客に対して至近距離で演じる“クロースアップ・マジシャン”の一人者。プライムタイムの特別番組をはじめ、100以上のテレビ番組やTVCMに出演。LVMH(モエ ヘネシー・ルイヴィトン)グループ企業から、ブランド・アンバサダーに任命されたほか、歴代の総理大臣をはじめ、各国大使、財界人にマジックを披露。海外での出演も多く、英国チャールズ皇太子もメンバーである The Magic Circle Londonのゴールドスターメンバー。

 著書に『知的な距離感』(かんき出版)、『人を動かす秘密のことば』(日本実業出版社)、『芸術を創る脳』(共著、東京大学出版会)、『新入社員に贈る一冊』(共著、日本経団連出版)ほかがある。

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