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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第29回

Macintosh35周年で再考される価値:

アップル新iMac登場に期待するワケ

2019年02月19日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

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●次に起きうるプラットホーム移行とは

 アップルは「MacとiPadの融合はない」と強調し続けています。それぞれの製品ラインを混ぜずに維持する戦略を現在の方針としているのです。これはマイクロソフトがWindowsとSurfaceで進めている新しいPC像を否定するものです。

 一方で、アプリ開発者の開発効率性を考え、iPadアプリを簡単にMac向けにリリースできる仕組みを2019年に登場させるとアナウンスしました。現在のmacOS Mojaveは「ホーム」「ニュース」「株価」「ボイスメモ」など一部のアプリをiPadからMacに移植していることも明かされました。今後は一般のアプリ開発者も、iPadとMacのアプリの一体的な開発を実現できるようになります。

 ここで興味深いのは、MacとiPadのアプリで最も異なる点は「Macのマウスを前提とした操作」と「iPadのタッチを前提とした操作」であり「これに付随する差分に配慮すること」としていた点です。

 この点から翻ってみると、このパートの冒頭に述べた「MacとiPadの融合はない」という意味は、製品として融合する性格のものに手を出さないと決めているだけで、技術的になんらかの障害があるとは思えません。

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