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CES 2019レポート 第26回

世界初! 中国メーカーによる折れ曲がるスマホ「FlexPai」のインパクト

2019年01月12日 12時00分更新

文● 山根康宏 ●編集 ASCII編集部

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実際に折り曲げてみると
動きはとてもスムース

 では実際に折り曲げてみましょう。最初の折り曲げ時は若干力を入れる必要がありますが、そのあとはスムースに折り曲げることができます。

折り曲げるとき、最初はやや強めに力を入れる必要がある

 そしてある程度折り曲げると、画面が2つに分割された表示になります。折り曲げの角度は自由に調整できるので、たとえばハの時に開いて立てればスタンドのようになり、動画や写真を見やすいスタイルで使うことができます。

完全に閉じずに立てて使うことも可能

 ヒンジ部分を左にして手に持つと、4.3型(1440x810ドット)、縦横比16:9のディスプレーとなります。ヒンジ部分と裏側の部分はタッチ操作が無効となります。また、ヒンジ部分にはよく使うアプリを登録できるランチャーとしての利用も可能。

折りたたんだときは、こちらがメインのディスプレーとして使われる

 ヒンジ部分を180度曲げても完全に折り曲がるのではなく、ある程度の余裕が必要となります。そのためヒンジ側にはどうしてもすき間が空いてしまいます。ですがヒンジ部分がカーブしていることもあってか実際に持ってみるとそれほど違和感はなく、個人的には持ちにくいとまでは感じません。

ヒンジ部分はすき間が空く

向こうが見えるほどのすき間だが、持ちにくいとは感じられなかった

スマホの向きなどで使えるカメラが変わる

 そして反対側の画面を表に向けると自動的に表示が切り替わり、解像度1440x720ドット、縦横比18:9の最近のスマートフォンによくあるアスペクト比の表示となります。このあたりの表、裏の2画面の作り分けはなかなかうまくできていますね。また、折り曲げたときのヒンジ部分も独立したディスプレー表示となり、こちらは解像度が1440x390ドット、21:6の表示となります。

反対の画面は18:9のディスプレーとして使える

 カメラは18:9側の画面を使えばセルフィーモードに、16:9側の画面を使えば普通のスマートフォンのメインカメラとして使えます。カメラのモードは「写真」「動画」「ポートレート」の3つを搭載しているようです。

折り曲げた本体を表側、裏側と持ち変えることで、カメラの向きも変わる

 さて、RoyoleのブースにはこのFlexPaiとセットで使いたくなる、フレキシブルキーボードも展示されていました。透明な薄膜で筒状の本体から手で引き出して使います。

透明な薄膜キーボード

 本体のボタンを押すとキーボードがモーターで巻き取られ収納されます。このまま胸ポケットに入れて持ち運べる大きさでもあるので、FlexPaiとセットで使いたいものです。

キーボード部分は本体内に巻き取って収納される

 折り曲げたり開いたり、あるいは途中で開くのを止めたりと、3つのスタイル+両面を合わせて4つのフォームで使えるFlexPai。このディスプレーを活かすアプリやサービスが出てくればより面白い使い方もできるでしょう。10万円を超える価格がネックですが、ぜひとも普段使いしてみたいものです。

ディスプレーはさまざまな使い方ができそう

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