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CES 2019レポート 第33回

テクニクスのワイヤレス・ノイズキャンセリングヘッドフォンも登場

パナソニック101年目の挑戦はハリウッドを唸らせた4K有機ELテレビから!

2019年01月15日 10時00分更新

文● 山本敦 編集●八尋/ASCII

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 パナソニックの“ビエラ”4K有機ELテレビが、2019年もまたコンスタントな画質の進化を遂げそうだ。CESでは欧州向けの新製品として「GZ2000」シリーズを発表した。またHi-Fiオーディオのテクニクスからは、初のノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドフォンが登場する。

ハリウッドのフィルムスタジオエンジニアが太鼓判
明暗のバランスがとても自然な4K有機ELテレビ

 パナソニックの4K有機ELテレビは、ハリウッドに拠点を置くフィルムスタジオのエンジニアも、その高画質に太鼓判を押している。パナソニックが「Hollywood to Your Home」というキャッチフレーズをうたい、4K有機ELテレビをアピールする理由もここにある。

65型の4K有機ELテレビ「TX-65GZ2000」

 2019年のGZ2000シリーズのラインナップは、65型と55型の2モデル。欧州の発売時期は夏頃を予定するが、価格に関する発表はなかった。同様に日本国内モデルの展開についてもまだ明らかになっていない。

ひとまわり小さい55型の「TX-55GZ2000」

 画質の向上は、平均輝度のバランスをブラッシュアップした有機ELパネル「Professional Edition 4K OLED」と、映像処理プロセッサー「HCX PRO Intelligent Processor」の組み合わせによって実現している。ブースで同じビエラの4K有機ELテレビを新旧並べて比べることもできたが、新しいGZ2000は中間輝度部分の表現力がぐんとよくなっている。

 明暗のバランスがとても自然で、被写体の立体感が活き活きと前にでてくる。プロセッサーのノイズ処理、アップコンバートのアルゴリズムも精度を磨き上げたことによって、例えば動きの激しい映像を視聴すると、被写体となる人物の背景映像のちらつきやノイズがうまく抑えられているのがよくわかる。このテレビでサッカーやラグビー、アイススケートなどのスポーツ映像を観てみたいものだ。

画づくりの心臓部である映像処理プロセッサー「HCX PRO Intelligent Processor」を搭載する

 HDRは複数の方式をサポート。多くのコンテンツが採用するHDR 10、新4K放送もこれにあたるHLGのほか、ダイナミックHDRのDolby VisionとHDR10+もサポートする。

 本体に内蔵するスピーカーシステムは、テクニクスのエンジニアもチューニングに参加して音質にこだわった。GZ2000にはテクニクスが開発したフルデジタルアンプ「JENO Digital Engine」が搭載されている。歪みのないクリアな音が魅力だ。

 さらにテレビ単体でDolby Atmosの立体音場が再現できる。画面の裏側には上方向に向かって左右に2つのスピーカーユニットを配置する。これによりドルビーアトモスのテクノロジーが特徴とする高さ方向からのサラウンドがテレビ単体でも手軽に楽しめるのは魅力だ。

テレビ単体でDolby Atmosの立体音響再生が楽しめる

正面側には3基、背面にも上向きに2基のスピーカーユニットを配置して包み込まれるようなサラウンド再生を実現する

 GZ2000シリーズは、余分な装飾を省いたミニマルで落ち着きのあるデザインも特徴的だ。テレビの映像と音に没入できるよう、存在感を最大限に消したミニマルな機能美を追求しているようにみえる。わが家にもぜひ置いてみたくなった。

左がGZ2000シリーズ。細かい砂粒まで立体感が感じられる映像に進化していた

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