この記事は
「夏休みの自由研究として水耕栽培を始めてみた」
「夏の自由研究「水耕栽培」でセンサーを導入して室温や水温を計測」
の続きです。あわせてご覧ください。
SANEIの水耕栽培マシーン「ie・na」の置き場所が、やっと決まった。栽培方法がどうあれ、植物は光と温度が命。家の限られた空間の中で、できるだけ条件の良いところに置きたい。
ということで前回は、照度、気温、湿度が測れるBluetooth対応のアンビエントセンサーを2台購入。有力候補地である「1Fリビング東出窓」と「2F仕事部屋南窓際」に置いて観測してみたのだ。
以下はそのデータ。8月4日から12日にかけてサンプリングしたデータを24時間で折り返し、8日分の毎時平均とした。グリーンの太線が「1Fリビング東出窓」、オレンジが「2F仕事部屋南窓際」、薄い点線が各々の気温だ。
おお、やっぱり南向きは強いぞ。
日が当たれば良いってもんじゃない
南窓際の最高照度は7kluxに迫り、全体の日照量も東側を上回っている。これくらいあればミニトマトでも行けそうな気がする。
だが問題は2つあった。まず28度を超えている時間帯が7時間ほどある。気温が高く日照も強いと、植物は水の蒸散を防ぐため、葉の気孔を閉じてしまうらしい。すると二酸化炭素の取り込み量も減って、光合成速度も落ちる。すなわち成長もスローダウン。
とはいえ、昼間は遮光もできるし、日中の最高気温は25度くらいなので、窓を開けておけば室温も問題ない。が、一日中家にいるわけでもないし、外出中に窓が開きっぱなしだと、防犯上の理由で町内会がうるさい。家庭での水耕栽培には、社会性の観点も必要なのだった。ううむ。
ちなみに北海道の一般住宅はほとんどがそうだが、うちにはエアコンがないので、Nature Remoみたいなホームオートメーションも使えない。
そこで消去法により、ie・naは東側の出窓に置くことにした。ie・naのサイズは、幅40×奥行き39.6×高さ26.3cmだから、出窓の小さなスペースでも無理なく置けた。ポンプのACコードも4mほどあるから、狭い我が家では延長コードなしで済んだ。