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夏の自由研究「水耕栽培」中に北海道で地震発生 急きょ収穫へ

2018年09月22日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 「迫り来る全人類的苦難に打ち克つための、夏の自由研究もいよいよ終盤へ。SANEIの水耕栽培キット、ie・naのポンプは今日も静かに回って、植物の根に酸素と養分を送り続けているのである」

 と、前回書いたところ、その翌日に北海道に大地震がやってきて、全道的な大停電となり、ポンプも止まってしまった。地震の起きた9月6日は、育成観察開始からちょうど1ヵ月目。ポンプも回るのかわからない。そんな状況からの収穫となったシリーズ最終回である。

見た目はっきりと悪い

 思えば収穫までにさまざまなことが起きた。日照不足による(おそらく)徒長。スポンジから根が露出して双葉が倒れる現象(この現象に名前はあるのだろうか?)。日照不足を補うため植物育成用のLEDを購入したところ、生育速度は急激にアップしたものの、ご近所の苦情から中止(ご近所大事)。

 そうした苦難を乗り越え、なんとかミニチンゲンサイは育っていった。種まきから20日も過ぎる頃には、茎の下が妙に細長いことを気にしなければ、なんとなくそれらしい形になった。

 が、成長に従い、自重を支えきれなくなってきたのか、まるで手をつくように葉が下の方へ伸び始めた。これが落とし穴から這いずりだそうとして、誰かに助けを求めている人のようにも見えた。そろそろ助けた(収穫した)方がいいのか? 

9月に最高気温

 地震の前にも苦難はあった。もう秋だと思い込んでいた9月2日。朝目が覚めると、窓際の温度計は39.6度を示していた。もちろん計測開始以来最高。朝から日が照りつけていたのに寝坊していたものだから、締め切った窓際は大変なことに。おかげでチンゲンサイズ諸君全員ダウン。中には水分が抜けて縮れてしまい、再起不能と思える葉も。

 まるで映画『宇宙戦争』(スピルバーグじゃない方の1953年の名作)のラストで、地球の細菌にやられて死んでしまった宇宙人の触手のようだ。このまま枯らしてしまうのも忍びないので、そこだけ摘んで食べてみることにした。敬意を表して、何も付けずに、生でそのまま。

 ミニチンだからかもしれないが、確かに柔らかくて筋もない上に、わずかに香る独特の青臭さもスパイスとなって、これはサラダでも行けそうな気がした。とてもおいしい。

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