プリンストンの「PDP-U8M」は、PCに接続するだけでバスパワーで駆動するドキュメントカメラだ。
ドキュメントカメラという名称にあまり馴染みのない人も多いと思うが、名前の通り、資料を読み取って、PCのディスプレーや、PCと接続したプロジェクターに出力できるという製品だ。小学校や中学校の授業で、教師が透明の「OHPシート」を使ってスライドを投影していたのを思い浮かべてほしい。いわば、あれの現代版だ。
PDP-U8Mは単に映像を投影するだけでなく、撮影して静止画として残したり、動画として記録したりといったことができる。記事末には、本製品を使って作成したプラモデル作成動画も掲載しているので、ぜひ最後までチェックしてほしい。
使い方は非常に簡単! ほとんどつなぐだけ
実際に使ってみよう。使用にあたっては「Ez DoQ 3.0」という専用のソフトをPCにインストールする。製品にはインストーラー入りの8cmCD-ROMが同梱されているが、公式サイトからもダウンロードできる。スロットインタイプのドライブを使っている人は注意してほしい。
Ez DoQ 3.0はペイントソフトのようなインターフェースを持つソフトだが動作は極めて軽く、操作もシンプル。起動するだけで、カメラが自動的にオンになるため、迷うこともないはず。なお、Windowsは7/8/8.1/10に、MacではmacOS 10.8以降に対応する。
画素数は8メガピクセルと、さほど高くないが、資料を写す分には、十分実用範囲だ。解像度の高いディスプレーで見ると、粗さが気になる場合もあるかもしれないが、よほど細かい文字を写したりしない限りは、読めないということはない。
撮影も簡単だ。カメラの下に資料をかざしたら、「AF」というスイッチを押すだけで、自動的に対象物にピントを合わせてくれるので、これ以上の操作は特に必要ない。
ほとんどの場合、紙の資料を写す使い方が中心になると思われるが、デスクライトのような形状をしているため、厚みがある立体物にも対応できる。小中高ならOHPの代替、大学なら研究室、企業であればサンプルを用いたプレゼンなど、使用できるシーンは幅広い。
サイズ感は、伸ばした状態で、およそ幅90×奥行き408×高さ398mm、たたむと、およそ幅90×奥行き243×高さ78mm。重量もわずか630gしかない。スタンド部分に重りが入っているらしく、置いたときの安定感もある。PCと重ねて持ち歩いたり、デスクからデスクへ移動する際にも素早く対応できそうだ。
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