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声優・田丸裕臣の今すぐ買いたいイケてるアイテム 第7回

スマートスピーカーを予備知識もなくいきなり使ってみた

2018年04月21日 12時00分更新

文● 田丸 裕臣

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スピーカーとして合格点の音質
小さな本体にしては大音量が出せる

 スピーカーという製品上、触れておきたいのが音質と音量です。僕が聞いた限りですが、このサイズのスピーカーにしては低音も響いていて高音の抜けもよかった気がするので、かなり迫力のあるサウンドを感じられるかと思います。

本体下部のカバーを外すと、2インチのドライバが姿を現します。「ハイエクスカーションスピーカー」と呼ばれるこのスピーカーには、ドライバの左右にデュアルパッシブラジエーターを備えています

 音量を上げるには「オッケーグーグル、音量を上げて」や「オッケーグーグル、音量を5にして」と話しかけます。もちろん下げることも可能です。

 試しに最大音量にして音楽を流したところ、スピーカーを置いていたテーブルが振動でめっちゃ揺れ、テーブルの上のリモコンが動くほどでちょっとビビりました。壁の薄い部屋に住んでいる方は、隣の部屋からの壁ドンにご用心下さい。

 あと音量を上げすぎるとこちらの声も認識してくれなくなり、音量を下げるため本体をいじらなくてはいけなくなります。それでも声だけでなんとかしようとすると圧倒的な声量が必要です。声優の専門学校や声楽教室に通いましょう。

タイマーからスケジュール管理まで
まるで自分専用の秘書がいるみたい!

 音楽のことばかり書いても仕方ないので、他の機能もピックアップしていきましょう。例えば今日のニュースを知りたい時は「オッケーグーグル、今日のニュースは?」と聞くと、デフォルトの設定で直近のNHKのラジオニュースを流してくれます。

 初めてこの機能を使った際、いきなりNHKのアナウンサーさんの声が流れてきて「誰だー!?」となって若干ビビりました。そしてこのNHKニュース、ラジオニュースだけに結構長くて全部聞くのに10分程度時間がかかってしまいました。

 しっかりニュースを聞きたい方にはいいのかもしれませんが、時間がない人はアプリの設定で他のニュースソースを選択したほうがいいかもしれません。僕のオススメは朝日新聞アルキキです。機械音声ですが5分程度で10個くらいのニュースを読み上げてくれます。

本体はさほど大きくないので、机の上に置いてもあまり邪魔になりません。部屋の中央に置いておくと、家の中ならば、どこから声を発してもだいたい反応してくれます

 他に多用した機能は、タイマーです。僕は、たまに茶葉から本格的に紅茶を淹れるのですが、そういう時に「オッケーグーグル、タイマー3分」というと3分後に音を鳴らして教えてくれるので、いちいち手動でタイマーセットしなくて便利でした。

 うーん、紅茶だと便利さがわかりづらいかな? よし、これをカップラーメンとしましょう。カップラーメンにかやくとスープの素を入れ、お湯を注いで「あ、時間計らなきゃ! でもスマホはベッド脇で充電してるし……仕方ない取りに行くか」

 はい、気づきましたね。こういう時便利なんです。わざわざスマホを取りに行きタイマーアプリを起動して時間をセットしてという手間がいりません。むしろこんなことやってたら余裕で30秒くらい経ちますよね。もうここから3分計ったら3分30秒ですよ。麺もノビノビですよ。

 こんな時に、作業工程をふみながらも、すぐに声だけでタイマーセットできちゃうスマートスピーカー超便利! あ、そこ! 最初から2分30秒で計ればいいじゃんとか思わない。ぶっちゃけその通り!

 そして忙しい朝にうれしいのが「今日の予定は?」で、Googleカレンダーに登録している予定を読み上げてくれることです。朝は用意などでどうしてもバタバタしてしまうので、何かをしながら予定を確認できるのは便利でした。

 とはいいつつも、その日の予定くらいは大体皆さん覚えてますよね? 実際にあったことで便利だったのは、友達と電話で話してた時に明後日の予定を聞かれた時でした。

 電話しているのでスマホを耳から話してアプリでスケジュール確認するのも面倒だし、PC起動させるのはもっと面倒だったので「オッケーグーグル、明後日の予定は?」と聞くとすぐに答えてくれました。このようにその日の予定だけでなく、指定した日にちの予定を教えてくれるという機能もあります。

音楽を再生するスピーカーとしてではなく、秘書や執事のような存在としての利用価値のほうが高いです

 そして、未来的でおもしろいなと思ったのがメモ機能です。「オッケーグーグル、土曜はナレーションの収録と覚えておいて」というふうに言うと「と覚えておいて」の前の文章を記憶してくれるのです。

 記憶してもらったことを聞きたい時は「オッケーグーグル、何を覚えてる?」と聞くと、覚えさせた日時と覚えさせたことを読み上げてくれます。最大3件まで登録できて忘れさせたい時は「オッケーグーグル、忘れて」というと覚えていたことを消去してくれます。

 ただ、現状1つづつ消すことはできないので、使用用途はちょっと限られるかもしれません。お子さんのいるご家庭で、親御さんからお子さんへの伝言などに使ったりすると便利かもしれませんね。

 ちなみに、スマートスピーカーの中で唯一Google Homeは、利用者の声を聞き分けられます。各個人のGoogleアカウントとGoogle Homeを紐付けると、誰の声なのかGoogle Homeが最大6人まで識別するようになります。

 スピーカーに「私は誰?」と聞くと「○○さんですよね」と返してくるのは驚きです(声の主の名前はアプリから設定できます)。

「オッケーグーグル、僕は誰?」と訪ねたら、「田丸さんですよね」と答えたのにはびっくり!

 これにより、家族全員で1つのGoogle Homeを利用していても、「私好みの曲を再生して」と言えば、その声の主が登録したプレイリストを再生できますし、カレンダーやメモ機能も声の主の内容だけを読み上げたりできるようになります。

 さらに「スマホはどこ?」と言えば、スマホを鳴らして位置を教えてくれます。スマホが見つからない時に非常に便利です。現状はAndroidスマホのみとなりますが、Googleらしい機能と言えますね。

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