続いてGPU部を見てみよう。Ryzen Gの内蔵GPUはVega 56/64をスケールダウンしたものだが、HBM2のメモリコントローラー(HBCC)は当然のことながら省かれている。さらにフレームレートに制限を加えて省電力化する「FRTC(Frame Rate Target Control)」など省略されている機能もあるが、検証時のドライバー(GPU部は17.7ベース)では、Radeon設定内にFRTCの設定が見られた。
また、本来サポートされるであろう(レビュアーズガイドに明確な記載なし)録画機能「Radeon ReLive」については省略されているなど、かなり急造感のあるドライバーであることは否定できない。
加えて、動画の再生を滑らかにする「Fluid Motion Video」に関しては、検証用ドライバーには項目が出現しなかったため試すことはできなかった。この機能に関してはBristol Ridge世代のメーカー製PCでも無効化されている事例もあるので、Ryzen Gシリーズでのサポートに関してはまだ不透明と言わざるを得ない。
この連載の記事
-
第458回
自作PC
Arc B580のRTX 4060/RX 7600超えは概ね本当、11本のゲームで検証してわかった予想以上の出来 -
第457回
自作PC
インテル新GPU、Arc B580の実力は?AI&動画エンコードは前世代より超強力に -
第456回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」は高画質設定でも最強ゲーミングCPUであることに間違いはなかった -
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 - この連載の一覧へ