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最新パーツ性能チェック 第219回

2017年保存版性能検証 VegaからRX 550までRadeon RXシリーズほぼ全部

2017年12月08日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●ジサトラ ハッチ

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 最後にエントリーミドルに位置するのが「Radeon RX 560」と「Radeon RX 550」である。どちらもGCNアーキテクチャに基づいたGPUであり、Radeon RX 560はPolaris 11を、Radeon RX 550はPolaris 12をそれぞれGPUコアに採用している。

SAPPHIRE「PULSE RADEON RX 560 4G GDDR5」

PowerColor「Red Dragon Radeon RX 560 2GB GDDR5 OC V3」

ASUS「RX550-4G」

MSI「Radeon RX 550 AERO ITX 2G OC」

 Radeon RX 560は、16基のCompute Unitを有しており、Stream Processor数は1024基と、上位モデルであるRadeon RX 570のちょうど半分の規模となっている。しかし、ベースクロックとブーストクロックはともにRadeon RX 570を上回ってる点はトピックと言えよう。なお、メモリクロックはRadeon RX 570と同じ7000MHzだが、Radeon RX 560はメモリインタフェースが128bitとなっているため、メモリ帯域幅もRadeon RX 570の半分となる112GB/sだ。

 一方のRadeon RX 550は、Compute Unit数は8基とRadeon RX 560からさらに規模が半分のGPUだ。Stream Processor数も512基と少なめだが、その分TDPが50Wに抑えられているため、補助電源コネクタを必要としない点はRadeon RX 550の大きなアドバンテージと言える。メモリクロックは7000MHzで、そのほかのメモリ周りのスペックはRadeon RX 560から変わっていない。Radeon RX 560とRadeon RX 550の主なスペックをまとめたものが次の表となる。

Radeon RX 560/550の主なスペック
製品名Radeon RX 560Radeon RX 550
Stream Processor数1024基512基
Compute Unit数16基8基
テクスチャーユニット数64基32基
ROP数16基
ベースクロック1175MHz1100MHz
ブーストクロック1275MHz1183MHz
メモリータイプGDDR5
メモリーインタフェース128bit
メモリークロック8000MHz7000MHz
メモリーバス幅256GB/s112GB/s
広帯域幅キャッシュ容量2/4GB
TDP80W50W
接続インターフェースPCIe 3.0
PCIe外部電源6ピン×1-

 Radeon RX 560やRadeon RX 550では、どのようなゲームがプレイできるのだろうか。そこで、表2のテスト環境において、FFXIV:紅蓮のリベレーター ベンチマークと「Overwatch」のテストを行なった結果が次のグラフである。

 FFXIV:紅蓮のリベレーター ベンチマークから見ていくと、標準品質(デスクトップPC)であれば、1920×1080ドットで軒並みスコア7000を大きく上回った。一方のOverwatchでも、NORMALプリセットではあるが、1920×1080ドットで100fps前後のパフォーマンスを発揮している。エントリーミドル向けのRadeon RX 560とRadeon RX 550は、こういった描画負荷が低めのゲームであれば、1920×1080ドットで十分満足のいくプレイが可能だ。また、ビデオメモリー容量が多いモデルのほうが、フレームレートが向上している点も注目したい。

 冒頭でも述べたとおり、AMDのRadeonシリーズはハイエンドからエントリーミドルまで幅広いラインナップが用意されている。それぞれのモデルで得意とするゲームは変わってくるので、購入する際には予算と相談してどのゲームをプレイしたいのかを考えてGPUを選ぶようにするとよいだろう。

 Radeonシリーズは、今月中にドライバーのアップデートを控えており、ソフトウェア周りでも注目の機能があるとのこと。ゲームのプレイだけでなく、そうした今後追加される新機能にも期待したい。

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