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魅惑のXperia周辺機器 第66回

夏休みの宿題の工作によさげな教育ロボット「mBot」:Xperia周辺機器

2017年08月13日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 夏休み期間に入り、お子さんたちが夏休みの宿題や工作という壁にぶつかっているころだと思います。

 筆者が幼かったころとは異なり、今はスマホやインターネットがあるのが当たり前。ましてや2020年には小学校からプログラミング教育が必修になるとも言われています。「何ともうらやましい……」と思いつつも、今ではプログラミング教育ロボットなるものを手軽に入手できるようになりました。

 しかも、PCに向かってキーボードをカチカチやっていたのも昔の話。プログラミングをXperiaにインストールしたアプリでカンタンに学ぶことができます。今回ご紹介するのは、Makeblockが開発したプログラミング教育ロボットキットの中でも初心者向けの「mBot」です。

 mBotひとつでロボットの組み立て、電子工作、プログラミングを学習可能。STEM(科学、技術、工学、数学)分野の知識を広げられると言われていますが、小難しいことはおいておき、さっそく遊んでみたいと思います。いわゆる完成品の状態ではなく、バラバラの状態で到着するので最初に工作を楽しめます。

 部品の中にはメインボードから光センサー、ブザー、超音波センサー、モーターといった特殊なものもありますが、組み立ては比較的カンタンで、プラモデルやラジコンに触れたことがあるお子さんであれば、説明書どおりに進めると20分程度で完成できます。組み立ては初めてという場合でも、お父さんやお母さんがアドバイスをしてあげれば難しくはありません。

 バラバラな部品から自分で作りあげたという達成感が得られるだけでなく、この後自分のプログラムで動くともなると愛着もひとしおです。

 まずは完成したmBotを動かしてみましょう。Xperiaに「Makeblock」アプリをインストールして動かしてみます。接続はmBotの電源を入れてXperiaを近づけるだけ。Bluetoothでつながりコントロールできるようになります。ペアリングコードを入れるといっためんどうな作業もなく、子どもでも悩まずに近づけるだけでつながるハードルの低さがステキ。

 十字キーで前後に動かしたり左右に回転したり、ブザーを鳴らしたりと、さながらラジコカーのように思うがままに操作できます。もし前に方向キーを入れているにもかかわらず後退してしまった場合は、配線をミスっています。配線をつなぎかえましょう。でも、こうした失敗もまた学習のひとつです。

 Xperiaの画面に指でなぞった軌跡をトレースしてmBotを走らせたり、鍵盤をタップしてドレミの音階で音を鳴らしたり、はたまたコントローラー画面をカスタマイズして、各センサーが受け取っている情報をモニタリングできる自分専用のコントローラーを作るといったことも可能です。

 こうして、まず自分で組み立てたmBotが動くこと、センサーが働いていることを体験した後は、本題のプログラミングにチャレンジしてみましょう。

 Xperiaにはビジュアルプログラミングアプリの「mBlock」をインストールして使います。ビジュアルプログラミングアプリはScratch 2.0をベースに開発されているので、使い方はとてもシンプル。プログラムのブロックをドラッグ&ドロップで並べていくだけです。

 とはいえ、まったく予備知識なしに使えるわけではありません。まずは初心者向けのトレーニングとなる「ストーリー」モードを進めていきましょう。

 最初はどういったプログラミングのブロックを使うとどういった動きができるのか、前進、後進、右/左折とそのスピードを調整することから始まります。そこから、プログラミングにおいて重要な「繰り返し」や「待機」「判断」「条件」「比較」といった考え方を、お題とヒントをもとに順にゲーム感覚で学んでいきます。

 いきなり「やってみなさい」と大海原へ放り投げられると「プログラミングなんてやりたくない」と嫌がられそうですが、遊んでいるうちに「こうすると思った通りに動かせるんだ」という感じで楽しく学習できます。

 そしてある程度理解が進めば「創作」モード、まさに自分の思った通りのプログラムを作成できます。

 mBotは初心者向けではありますが、障害物や光、持ち上げられたことを検知して走る、光る、音を出すといったアクションが可能です。実際にやってみると、思い描いていたとおりの動きをしてくれないことがありつつも、徐々に複雑なプログラムが作れる楽しみと、「もっと凄いものを作ってみたい」というチャレンジ精神がフツフツと湧いてくるはず。

 mBotでプログラミングへの興味さえ喚起できれば、無限軌道で走るオフロードタンクや六本足で歩くロボット、アームを動かすロボットやカメラでタイムラプス撮影をするオートドリーなど、チャレンジ精神があればその拡張性は無限です。

 重要なのは、プログラミングがカンタンでいつも持ち歩いているXperiaでいつでもどこでも学べること。必ずしも机に向かって悩まなくて良いのです。mBotとXperiaを持って好きな場所でプログラミングを考えて、走らせたり試したりとトライ・アンド・エラーをどこでも楽しめます。

 筆者もすっかりその楽しさにハマっています。子どもだけではなくオトナも本気で楽しめる教育ロボット。夏休み期間中に子どもと楽しんでみてはいかがでしょう?

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