撮った画像はHMDなどでも楽しめる
Insta360 Nanoは400万画素のCMOSを使用し、解像度は3040×1520となる。スペック的にはGear 360や最新のTHETAを下回るが、実際の静止画の撮影画像はなかなかメリハリの効いたクリアな画像で筆者の満足度は高い。残念ながら動画はGear360には遠く及ばない。
また、Insta360 Nanoアプリが若干近接部分のスティッチング(前後180度、撮影した2枚の写真の繋ぎ合わせ)に弱い部分があるが、それとて最高解像度を誇っているGear 360と同じくらいだ。
撮影後の画像は、画面を指先でスライドすることで360度を見ることも、スマホ内部の加速度センサーを使用して、自分を中心に手に持ったスマホを円形に回してジャイロ感覚で見ることもユーザーが選択可能だ。
また撮影済み画像を「魚眼」イメージ、パノラマイメージの「透視」、上から俯瞰する「小惑星」の3つのイメージで見ることもできる。
そして360度画像のどこでも気に入った角度のイメージを画面キャプチャー可能なスナップ機能が付属する。
撮影した写真をレタッチ処理することも可能だ。人物対象の美顔機能のオン/オフやその機能の強弱の設定、フィルターの使用によるモノクロイメージや多様なカラーイメージの変更を加えることができる。
市販のヘッドマウントディスプレー(HMD)を利用してVRイメージで撮影した静止画や動画を見る場合は、設定でVRモードをオンにしてHMDにiPhoneをセットするか、Insta360 NanoのパッケージをVRカードボードとして利用できる。
もちろん、Insta360 Nanoアプリを活用して、任意の静止画や動画をSNSにアップロードして公開したり、友人、家族と共有することも可能だ。今回は撮影画像を、家族の伝言板として使っているLINEのグループに送って共有してみた。
Insta360で撮影した画像は一旦、Insta360 Nanoサーバーにアップロードされ、そのURLがLINEに送付される。この仕組みはTHETAと同様だ。Insta360 Nanoサーバーにアップロードされた画像は削除できないので、その前提を理解した上で利用することが必要だ。
Insta360 NanoはiPhoneに接続した状態でなくてもTHETA同様、静止画、動画の撮影が可能。Insta360 Nanoの電源オンの後、電源スイッチをマルチタップ操作することで静止画や動画の撮影が可能だ。
iPhone 7 Plusでの使い勝手はピカイチ!
Insta360 Nanoは、細かなスペック的には決してTHETAやGear360のライバルにはならないが、単体でもiPhoneと直結接続しても簡単に利用できる使い勝手最優先の360度カメラだろう。iPhoneにしか接続できない割り切りが操作性の向上に極めて貢献している。
しかし、あくまでiPhoneのLightningポートに接続するサードパーティー製のハードウェアなので、次世代のiPhoneでも継続して同じ使い勝手で使えるかどうかは分からない。
筆者がiPhone 7 Plusで使った限り、クイックな反応速度や、使いやすさ、アフォーダブル(手頃)な値段はGear360もTHETA Sも抜いていると感じている。
今回の衝動買い
アイテム:「Insta360 Nano」
価格:アマゾンにて2万3999円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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