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ウルトラマン放送開始50年記念企画“ウルトラお宝大進撃” 第19回

ウルトラお宝秘話「ウルトラ怪獣100円プラモの設計図見たことあります?」

2016年12月17日 19時00分更新

文● 編集部

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ウルトラマン放送開始50年記念、お宝グッズ満載豪華本『ウルトラマン トレジャーズ』刊行記念! 総合プロデューサー佐藤利明さんが本書にまつわるウルトラ濃い話を語ります。お宝の裏側に秘められたエピソードは「ドヒャー」の連続です!!

 娯楽映画研究家・佐藤利明です。『ウルトラマン トレジャーズ』総合プロデュースを担当しています。今日ご紹介するのは、「ウルトラQ」、「ウルトラマン」の時代にぼくらを惹きつけたマルサン商店のソフビやプラモデル。数々の魅力をお話しましょう。

マルサンプラモデルの箱絵の原画

 まずアートブックを開きますと、マルサン商店が1966年から1967年にかけて作っていたソフビを並べた写真。すべてM1号・西村祐次さんのコレクションです。「同じ怪獣ばかりじゃないか」と思うかもしれませんが、これがすごいんです。全部、塗装や型が違うんですよ。それをずらっと並べて、一堂に会している。

 次のページになりますと、やっぱりプラモデルですよね。マルサン商店の「ウルトラQ」、「ウルトラマン」のプラモデル。100円玉を握りしめて、学校の前にあった文房具屋さん、おもちゃ屋さんで買った人もいると思います。そのプラモデルもアートブックで紹介していますけれども、やはりトレジャーブックはお宝が命。さあみなさん見てください。コイン怪獣カネゴンですけども、ただのカネゴンの絵じゃありません。マルサン商店100円プラモ、幼稚園児でも作れる100円プラモデルのラインナップの原画、箱絵の原画です。これにいわゆる「ウルトラQ 怪獣カネゴン」って字が入るわけですよ。その元の原画ですね。

 「ウルトラQ」で言えば、第1話「ゴメスを倒せ!」に出てきた古代怪獣ゴメス。映像では東宝のゴジラのぬいぐるみをゴメスにお化粧してリトラと戦うということなんですけど、独自のイマジネーションで描かれていますので、ゴジラとはかけ離れたゴメスという怪獣の魅力を、イラストで描かれている。この箱絵のイメージが、その後のゴメスのイメージの原点になっていくんですけども。

プラモデルの設計図を完全再現

 ただこの箱絵、ぼくらとしては、そのゴメスのプラモデルをどうやって作っていったのか知りたいですよね。そこでこれ。「商品説明図」と言う人もいるんですけど、ぼくらの時代では「設計図」。マルサン商店100円プラモデル、ゴメスの設計図を完全再現しました。先ほどのカネゴンの設計図も再現しています。プラモデルの箱とか設計図って、当時は基本的に作ったあと残らないんですよ。ですから50年経って、そのままの形で設計図を手にとれるって、すごく幸せなんですね。箱絵と設計図のセットをもとに、みなさんの脳内クラフトワークで、ですね、もう一度100円プラモを組み上げていただければと思います。

 それから、「ウルトラQ」の怪獣で「ウルトラマン」にも登場した海底原人ラゴン。「ウルトラQ」はモノクロで、ウルトラマンの「大爆発五秒前」ではカラーでしたね。水爆をぶらさげたラゴンが巨大化してあらわれるという回で、ウルトラマン初期の“神回”の1つだと思っていますけれども、ラゴンの微妙に顔が違う感じがかわいいですね。このラゴンはマルサン商店じゃないところにも型が流れて、違う怪獣としてプラモが出てきましてね。プラモを作りながら「あれ、これラゴンかな?」と思った方もいらっしゃるかと思います。

 そしていよいよわれらがヒーロー、ウルトラマンの100円プラモの箱絵の原画! これはすごいですよ。ウルトラマンかっこいいでしょう? 関口猪一郎さんのイラストに、裏には当時の東京放送、TBSの承認のハンコ。裏側が大事なんですよ、復刻というのは。当時の入校した形がどういうものかわかる。そしてこのウルトラマン100円プラモの設計図も、もちろん復刻しております。


ウルトラマン トレジャーズ

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●企画編集:Team Treasures
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