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ウェブで即席チームをつくって、スタートアップを実現できるインスタントチーム

B2Cベンチャーのプレゼンテーションプラットフォーム“sprout #12”

 渋谷発のB2Cベンチャーのプレゼンテーションイベント“sprout #12”が2016年5月16日に渋谷ヒカリエで開催された。sproutはベンチャー企業の代表が自社のサービスを、10枚のスライドで1枚20秒、計3分弱で説明して、集まった人にファンになってもらおうという目的で行なわれている。この日もコンシューマー系サービスを展開する5社がファンをつくるために登壇した。

 優勝したのは隙間時間で即席チームをつくって、プロジェクトを始められるレレレの『インスタントチーム』。山本大策代表取締役はいままでも、ふだん会えない人とお茶でつながれる『コーヒーミーティング』や自分の時間を売れるサービス『タイムチケット』など、リアルな人のつながり、出会いを提供した新しい価値を生みだすサービスを開発、運営してきた。

 インスタントチームは、チームでやってみたいこと、希望するメンバーの役割、いっしょに食べたいもの、参加してほしい時間を設定して、チームメンバーを募集。あとはメンバーで集まり、チームプロジェクトを進行するだけ。リリース1ヵ月ですでに120チームが始動している。週末だけでスタートアップサービスをつくったり、平日の夜に集まってプログラムの勉強会をするといったことに使われている。

 無料プランと月額980円(税別)のプロプランがあり、無料プランは登録可能チーム数がひとつ、チームメンバー数が2人まで、ダイレクトメッセージが月5人までなど上限がある。

 一般社団法人プラス・ハンディキャップは社会課題を解決するサービス『feese』をプレゼン当日にリリース、IBM賞に選ばれた。この日登壇した、feeseの運営責任者の重光喬之氏自身が難病の脳脊髄減少症を患いながらも、当事者目線で症状の記事を書くなど活躍している。脳脊髄減少症は国内で患者数が50万人に対して、病院が46ヵ所しかないという。サービスでは症状から早期発見や、社会復帰の支援のため、似ている症状の患者の経験を掲載し、共有することで支援につなげようとしている。

 ライボの『JobQ』はキャリアに特化したQ&Aサービス。キャリア選択のミスマッチをなくすため、ネット上ではなかなか見つからない、キャリアの情報を集めているサービスだ。就職前に仕事の内容や社内の雰囲気など“中の人”でないとわからない情報を質問すると、会員の中の人が答えてくれるというもの。会員数は3000人を突破している。

 Selanの『お迎えシスター』は、学校のお迎えとバイリンガル家庭教師による英語学習を組み合わせたサービスだ。バイリンガルの英語教師が、お迎えに行き、そのまま自宅で英語の家庭教師をしてくれる一石二鳥のサービス。対象は3歳から12歳、英語レッスンをするだけではなく、お姉さんが指針となって子供に生き方のロールモデルを示すことを目的としている。料金は週1お迎え付きレッスン90分の月額2万2800円(税別)から。

『KLASIC』は建築、住まいのライフスタイルウェブマガジンだ。魅力的な住宅を取材して、2000文字という文量で紹介。ただ建物のことはあまり記載がなく、暮らし方や生活を中心に書かれている。事例を紹介することで、その建築士とユーザーを結び、見込み客にすることに対し、記事の製作費と掲載料を取ることをビジネスモデルとしている。

■関連サイト
インスタントチーム
feese
JobQ
お迎えシスター
KLASIC

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