日本マイクロソフトが、2016年5月に、日本での事業開始から30周年を迎えた。
1986年2月17日に、米マイクロソフト コーポレーションの日本法人としてマイクロソフト株式会社を設立。同年5月1日に営業を開始してから、ちょうど30年を経過した。5月12日には、東京・内幸町の帝国ホテルで設立記念パーティーが開催され、米本社からはビル・ゲイツ氏も駆けつけた。業界に初めてマイクロソフトの日本法人がお披露目されたそのパーティーから、今日がちょうど30年目ということになる。
もともと、マイクロソフトが日本での事業を開始した際には、アスキーが日本総販売代理店として展開。当時、アスキー副社長だった西和彦氏が、米マイクロソフトの極東地域担当副社長を兼務するなど、緊密な関係の中で事業を進めてきた。
そうした経緯もあり、アスキー出身の古川享氏が、日本マイクロソフトの初代社長に就任。社員数18人でスタートしたという。現在では、約2400人が在籍する企業規模を誇っているというから、この30年間での事業拡大ぶりがわかるだろう。
日本法人設立時の隠れたエピソード
実は、日本法人設立時には隠れたエピソードがある。
登記上の初代社長は、当時、米本社に勤務していたロン細木氏。だが、営業開始時点の5月には、古川氏が社長に就任しており、そのため、対外的には初代社長は古川氏となっている。古川氏を初代社長とすると、現在の平野拓也社長は7代目の社長ということになる。
革新的で、親しみやすく、安心して、喜んで使っていただけるクラウド・デバイスを提供する会社
日本マイクロソフトの平野拓也社長は、30周年を迎えたことにあわせて、次のようにコメントする。
「私が社長に就任した2015年7月に、日本法人として、これからの将来を見据え、成長を続けていくための目指す企業像として、『革新的で、親しみやすく、安心して、喜んで使っていただけるクラウド・デバイスを提供する会社』を掲げ、全社を挙げた変革を進めている。
これまで継続的に取り組んできているお客様のワークスタイル変革や、セキュリティ対策の支援を一層進めるとともに、IoT、AI(人工知能)、マシンラーニング(機械学習)など、最新のテクノロジトレンドに対応するインテリジェントなクラウドサービスや、最新のデバイスを活用し、次の5年、10年に向け、日本のお客様、パートナーのデジタルトランスフォーメーションの支援も推進していく。今後も日本に根差し、より信頼される企業を目指し、全社を挙げて日本社会に貢献していく」。
クラウドソーシングを介した600以上のデザイン案から「30周年記念ロゴ」を決定
また、日本マイクロソフトでは、30周年にあわせて、「30周年記念ロゴ」を制作した。
「このロゴは、会社をここまで育ててくれた、日本のお客様、パートナー、過去および現在の社員、そして日本社会への感謝と、日本法人として目指す企業像を実現するという決意を表現している」と、平野社長は説明する。
ロゴの制作は、クラウドソーシングを通じて提案があった600以上のデザイン案の中から、社員による投票などを経て決定したという。
このロゴは、今年末までの期間限定で、同社の各種企業活動において活用していくという。
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