マイクロソフト・トゥディ 第189回
Conversations as a Platform - "対話"で開く新世界へ誘う「Windows 10 Anniversary Update」
2016年04月20日 10時00分更新
マイクロソフトは、米国時間の3月30日~4月1日までの3日間、米カリフォルニア州サンフランシスコのモスコーニセンターで、開発者を対象としたプライベートイベント「Build 2016」を開催した。
その中で、多くの開発者の関心を集めたもののひとつに、今年夏に「Windows 10 Anniversary Update」を提供すると発表したことが挙げられる。
Windows 10としては、2015年11月のNovember Updateに続く2回目の大型アップデートとなり、パーソナルアシスタントの「Cortana」の進化、Windows Helloの利用範囲の拡張、ペン入力機能として新たに「Windows Ink」を提供することが説明された。
「Conversations as a Platform」ですべての開発者を支援する
こうしたWindows 10の新機能を含めて、強力なメッセージとしてマイクロソフトが打ち出したのが「Conversations as a Platform」というキーワード。プラットフォームとの対話を通じて、新たな世界を提案していこうという姿勢を明確にしたのだ。
米マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、「私たちは自然な人間の言語と、先進的な機械知能の力を組み合わせた最先端の先駆者である。マイクロソフトは、これを『Conversations as a Platform』と名付け、それをMicrosoft Azure、Office 365、Windowsプラットフォーム上に構築するだけでなく、その力を拡張することですべての開発者を支援する」と発言した。
たとえば現在のCortanaはWindows 10へのログイン後から使える状態になるが、Windows 10 Anniversary Updateでは、ロック中の画面においてもCortanaと対話できるようになる。また、Windows Helloでは、デバイスへのログイン時だけの認証に留まらず、他のアプリを使用する際にも、認証機能として活用可能。そして、Windows Inkでは、OSベースの機能とした追加されることから、一部のアプリだけのペン機能に留まらず、様々なアプリにおいて、ペンによる手書きや、独自機能である定規などを使って描いた線を書き加えることができる。
まさに、プラットフォームと対話をしながら、アプリを効率的に使うという環境が整うことになるといっていいだろう。
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