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寅年生まれ肉食ナベコの「なんでも食べてみる」第93回

会場は国宝の広島・浄土寺で超プレミアムでした

1食10万円の超豪華ディナー「DINING OUT」を堪能してきた!

2016年04月21日 11時45分更新

文● ナベコ

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 死ぬまでに1度、1食10万円の豪華なディナーを食べたい、そんなことを思いませんか?

プレミアムな野外レストラン「DINING OUT」

「DINING OUT(ダイニングアウト)」という名前をきいたことがあるでしょうか?

 DINING OUTは、日本のどこかで数日だけオープンするプレミアムな野外レストラン。2012年に第1回を新潟の佐渡でスタートしてから、沖縄の石垣島、徳島の祖谷とローカルを中心に開催されてきました。

プレミアムな野外レストランイベント「DINING OUT(ダイニングアウト)」

 参加費は、1食と宿泊込みで10万円~20万円と超リッチ。「さすがに高すぎないか?」と思いません? ですが、例えば直近の広島の尾道で開催した会は、チケットを販売スタートした2日で売り切れるという人気ぶり。どうやら、回を重ねるごとに注目が高まっているようです。

 なにがDINING OUTの魅力なのでしょうか。アスキーのグルメ担当のナベコが、体験してきました。

第8回目のDINING OUTは広島・尾道

 3月26日、27日に行なわれた第8回DINING OUTの開催場所は、広島県尾道市。おだやかな瀬戸内海岸の眺めが人の心に郷愁をわかせる街です。

 ディナーの会場は、浄土寺。

 聖徳太子の開創とも伝えられ、国宝に指定されている建物もある貴重な古刹で、当然、本来であれば食事の会場になるなんてことはありません。浄土寺が場所を提供してのディナーに協力するのも、DINING OUTの理念に理解を示しているからこそ。

貴重な古刹、浄土寺が会場。

 DINING OUTの目的は大きく“地方創生”。土地の文化や歴史を見つめ直し、土地ならではの食材を使った最高の料理を提供することで、その土地の魅力を参加者にも地元の人にも再発見してもらうことが理念になっています。

 地方創生……。うーん、難しい話はさておき、10万円のディナーをはやく食べたい!

6人のシェフによる料理の多重奏!

 今回のDINING OUTは、料理全体のプロデュースをミシュランの星付きのレストラン「TIRPSE」の大橋直誉氏がつとめ、6人の一流シェフがそれぞれ尾道の食材を使用した最高の創作料理を振る舞うというスタイル。1品ごとにシェフの個性が変わるという面白さがあります。

 まず食前酒のかわりにでたのは、なんとお酢!

 尾道造酢の60年樽で熟成されたビンテージの酢ということ。しっかり熟成されているので、酢とはいえ、まろやか。ただ、いっきに飲もうとするとさすがにむせます(笑)。

 食前酒(しゅ)ではなく食前酢(す)で、さっそく意表をついてくれました。

 料理の1品目は“八寸風のひと皿”。広島牡蠣の原種である“しまがき”をメインに、と欧州の牡蠣クレールオイスター、穴子、因島フエダイの白ポン酢、一週間熟成させて味を凝縮させた分葱などを散りばめたひと皿です。

 合わせるお酒は「Shell Lovers」という日本酒。日本酒ではありますがワインのような華やかな味わいで、名前のとおり牡蠣に合うというのです。

 広島といえば牡蠣! Shell Loversを合わせると、後味がふっと華やかになって非常に美味でした。ほかの穴子や分葱なども、ひとつひとつ丁寧につくられている豪華なひと皿でした。

牡蠣がふっくらとしていておいしかったです。

 お次は“よもぎクレープ”。名前のとおり見た目はクレープですが、中華料理の“ちまき”の一種。カブ、山菜、イノシシ肉、ふきのとう味噌などをよもぎが練り込まれたクレープ生地で包むというもの。

 具材が優しく組み合わさって繊細な味わい。花びらなども一緒に包み込まれ、見た目も華やかです。

自分の手で包んでいただきました。

 お酒は、朝ドラ「マッサン」で有名になったニッカウイスキーの竹鶴政孝氏の生家である竹鶴酒造の日本酒「竹鶴 BY21」。熱燗でいただきました。竹鶴は、独特なコクがある力強いお酒。熱燗にすることでより香りが立ちます。

屋外イベントなのでやや肌寒いところ、熱燗のおいしさが染みました!

かまどで炊いたご飯が信じられないくらいおいしい

 料理の3品めは、“高濃度系トマトのパイ添え”。広島産のトマトをまるまる使った大胆な料理です。トマト自身がとてもおいしい。糖度が高くフルーツのようで、酸味もしっかり。トマトが料理の主役というのは意外でしたが、遜色はいっさいありません。

トマトが主役の料理。

 シェフはパリの老舗である「Clown Bar」の渥美創太氏。天才気質として有名で、当日も料理の詳細を直前で変更し、現場のスタッフもおどろいたという話をききました(笑)。

トマトの味わいが、甘いけれどバランスが良くて、夢のようにおいしかったです。

 一流のシェフの個性を目の当たりにできるというのも、DINING OUTの魅力のひとつです。

 次は場所を移し、浄土寺の庫裏(台所)へ。浄土寺には使用できるかまどが12個あり、かまどがこれだけ連なっているのは、日本で現存している中で最大規模のものだそうです。

十二連のかまどがある浄土寺の庫裏。

 ここで、かまどで炊き上げたばかりの広島県産“ゲンゴロウ米”をいただきました。

 ハッキリ言って、私が人生で食べたご飯の中で断トツにイチバンおいしかったです!

 ふっくらしていて柔らかくって甘みがあって。まるで夢のよう。全自動炊飯器もとてもおいしくお米を炊けるようになりましたが、それでもかまどで炊いたものは別格ですね。ご飯って毎日食べるものであるだけに、かまどで炊いたものがこんな味わいが違うということに驚きでした。

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