視認性のいいEVFと便利な2つのダイヤルが◎
オリンパス「E-M10 Mark II」
オリンパスのミラーレス一眼には、一眼レフスタイルを採用する「OM-D」シリーズと、コンデジスタイルの「PEN」シリーズがある。「E-M10 Mark II」(ボディーのみの実売価格 8万5000円前後)は「OM-D」シリーズの中ではエントリークラスに位置するモデルだが、機能面で上位モデルに劣る点は少ない。
撮像素子は4/3型、有効画素数約1605万画素のLiveMOSセンサーを採用。本機は「5軸手ブレ補正機構」が内蔵されたことで、実用性は上位モデルに劣らなくなった。ほかにもEVFの倍率が上がり視認性が向上している点も重要だ。
背面モニターでも確認はできるが、一眼レフスタイルのデジカメはやはりアイレベルで構えたいのでEVFの見え具合は重要な要素。同シリーズの上位モデル「E-M5 MarkII」に比べると一回り程度小さいが、視認性は十分だ。
防水防塵仕様こそないが、4Kタイムラプスムービーやアートフィルター、ライブコンポジット撮影やインターバル機能など、基本機能は十分すぎるほど備わっている。
操作性は、エントリーモデルらしく軽く扱いやすい。特にシャッターボタン周りのコマンドダイヤルの操作感は素晴らしい。エンドレスで回転する2つのダイヤルが備わり、マニュアル露出時にはそれぞれが絞りとシャッタースピードに、絞り優先オート時にはリアダイヤルが絞り値の設定、フロントダイヤルが露出補正になる。
シャッタースピード優先オート時もリアダイヤルでシャッタースピードの設定、フロントダイヤルで露出補正を行なえる。
もちろんカスタマイズも可能なので、好みに設定可能だ。見た目のデザイン性のためか、小さくして操作感が損なわれるものが多い中、大きくしっかり操作できる大きさになっている点は評価したい。
(次ページに続く、「ISO 6400ぐらいまでなら実用的 E-M10 Mark IIの画質をチェック!」
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