オリンパスは25日、ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M10 MarkII」を発表した。9月4日発売予定で、ボディーのみの予想実売価格は8万6000円前後。
2014年2月に発売された「OM-D E-M10」の後継機種で、OM-Dシリーズではエントリー機となる。
最大の進化点は、上位機種の「E-M1」「E-M5 MarkII」で採用されている5軸手ブレ補正を搭載したこと。従来のE-M10では3.5段分だった手ブレ補正効果は4段分と向上した。
また、連写速度(連写H時)が最高8コマ/秒から8.5コマ秒と高速化。JPEGで約36コマまでの連写が可能となっている。さらに、コンティニュアスAFの合焦率もE-M10より向上している。
EVFは、従来の液晶パネル(約144万画素)から、有機ELパネル(約263万画素)に変更。倍率も従来の約1.01~約1.15倍から、約1.08~1.23倍となっており、見やすくなっている。視野率100%は従来通り。
特殊なフィルター効果をかけられる「アートフィルター」には、やや色あせたような写真が撮れる「ヴァンテージ」と、特定の色以外をモノクロにする「パートカラー」が追加。
また、光の軌跡を表示できる「ライトバブル」や、星が流れる様子などを撮影できる「ライブコンポジット」といった機能も利用可能だ。
動画撮影機能は、従来フルHDの30pのみだったが、新機種は60p/50p/30p/25p/24pから選択可能となった。また、4K解像度のタイムラプス動画が撮影可能になり、120fpsのハイスピード動画撮影や、動画撮影時の電動ズーム操作なども可能となっている。
撮像素子は4/3型Live MOSセンサー(有効1605万画素)で、背面モニターは3型(約104万画素、タッチパネル式)を採用するなど、基本スペックはE-M10を踏襲する。
レンズキットは、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」が付属するキット(予想実売価格10万円前後)と、上記のレンズに加えて「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」が付属するキット(予想実売価格12万円前後)を用意する。