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α7IIからSTYLUS 1sまで、冬の最新デジカメで撮りまくる!! 第3回

α7IIにPEN LiteにLUMIX GM5! この冬大注目のミラーレス一眼

2014年12月10日 12時00分更新

文● 周防克弥

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 カメラ映像機器工業会(CIPA)が毎月出しているデジタルカメラの最新の統計(10月分)を見てみると、日本向けのデジタルカメラの総出荷額で唯一、前年同期比100%を超えている成長ジャンルがミラーレス一眼だ。

 一眼レフ並の高画質で写真を撮ることができ、かつコンデジほどではないものの、結構コンパクトで邪魔にならない重さが魅力。コンデジやスマホよりはかさばるものの、十分にきれいな写真が撮れる。

 ミラーレス一眼と言っても、フルサイズセンサーを採用した本格的なモノからライトな感覚で使えるモノ、小型ながらも持つ喜びを味わえる造りのいいモノまで多種多様。ただし、共通するのは、どれも一眼レフよりは小さく軽く、持ち運びしやすく、撮影者の意図する通りに撮れる機能が満載されている。

 今回はそんなミラーレス一眼の最新モデルをチェックする。

全然手ブレしない! AFも高速化した
ソニー「α7II ILCE-7M2」

本体サイズは幅126.9×奥行き95.7×高さ59.7mmで、バッテリーとメディア込みの重量は約599g。若干だが「α7」よりも大きくなっている。装着しているレンズは「SEL55F18Z」ツァイスブランドのゾナー55mm F1.8だ。ソニーストアでは税別で89333円で販売されている

本体サイズは幅126.9×奥行き95.7×高さ59.7mmで、バッテリーとメディア込みの重量は約599g。若干だが「α7」よりも大きくなっている。装着しているレンズは「SEL55F18Z」ツァイスブランドのゾナー55mm F1.8だ。ソニーストアでは税別で89333円で販売されている

 フルサイズ素子を採用するミラーレス機「α7」の次世代モデルかつ上位モデルの「α7II」(ILCE-7M2)が登場。12月5日に発売されたばかりの新製品だ。ボディーのみの実売価格は20万円前後だ(なお、今回試用した機材は外観が最終版ではない。ここで掲載する写真と実際の製品の外観は異なる場合があるのであらかじめご了承願いたい)。

シャッターボタンの位置が本体側からグリップ側へ移動したほか、カスタマイズ用のボタンが1つ追加されている

シャッターボタンの位置が本体側からグリップ側へ移動したほか、カスタマイズ用のボタンが1つ追加されている

背面モニターは3型(約120万画素)。一部機能の割り当てが変更されたが、基本的なレイアウトは継承している

背面モニターは3型(約120万画素)。一部機能の割り当てが変更されたが、基本的なレイアウトは継承している

モニターのチルト機構は上に約107度、下に約41度可動する。チルト状態でもEVFとの自動切換えが動作するので、ウエストレベルで構えて体を近づけると表示がEVFに切り替わってしまう。モニターをチルトさせた状態でEVF切り替え無効になるような設定がほしい

モニターのチルト機構は上に約107度、下に約41度可動する。チルト状態でもEVFとの自動切換えが動作するので、ウエストレベルで構えて体を近づけると表示がEVFに切り替わってしまう。モニターをチルトさせた状態でEVF切り替え無効になるような設定がほしい

シャッターボタンの位置が変更されたほか、カスタムファンクション用のボタンも増えている。塗装の質感が変わって高級感も増した

シャッターボタンの位置が変更されたほか、カスタムファンクション用のボタンも増えている。塗装の質感が変わって高級感も増した

 撮像素子は数値こそ同じ2040万画素だが、「II」の最大の特徴がセンサーシフト方式の5軸手振れ補正を内蔵した点だ。これにより、シャッタースピード4.5段分の補正が可能になって手ブレの心配が大幅に減った。

 実際に撮っている時に、多少周囲が暗くなって(フルサイズ素子で高感度にも強いから)感度を上げよう、と考える間もないほどに手ブレしにくくなっている。

 また、AF関係もスペック上は変化がないものの、従来のα7よりも格段に速度が向上している。被写体の位置検出と胴体予測アルゴリズムの改良で従来比でAFレスポンスが30%、追従性が約1.5倍に向上しているらしく、迷いが少なく素早く合焦する。

グリップ内に収まるバッテリーはNEXシリーズから引き続き「NP-FW50」を使用。旧機種からの買い替えや買い増しでもバッテリーが共有できる点はいい

グリップ内に収まるバッテリーはNEXシリーズから引き続き「NP-FW50」を使用。旧機種からの買い替えや買い増しでもバッテリーが共有できる点はいい

記録メディアはSDメモリーカードを使用する。動画記録時に高ビットレート記録フォーマットの「XAVC S」に対応しているが、その際にはClass10以上のSDXCメモリーカードが必要となる

記録メディアはSDメモリーカードを使用する。動画記録時に高ビットレート記録フォーマットの「XAVC S」に対応しているが、その際にはClass10以上のSDXCメモリーカードが必要となる

側面インターフェースは、マイクとヘッドホン、microUSBとmicroHDMIとで2つ分かれている。microUSB端子は充電も兼ねる

側面インターフェースは、マイクとヘッドホン、microUSBとmicroHDMIとで2つ分かれている。microUSB端子は本体充電も兼ねる

 外観は基本デザインに変更はないものの、結構雰囲気が変わった。特に、塗装がシボ加工風のツヤ消しになったことで高級感が大幅に向上している。

 カスタマイズ性も向上。従来機は9つのボタンに46の機能を割り当てることができたが「II」では10のボタンに56の機能を割り当てることが可能になっている。

 ほかにも、シャッターボタンの位置がグリップ上に移動するなどの操作性の向上も大きい。

(次ページに続く、「α7II ILCE-7M2の画質をチェック!」)

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