APS-Cミラーレス機の中では一歩抜きん出た画質
感度別撮影サンプル
ノイズはISO 800あたりから出はじめ、ISO 1600あたりからは目立ちはじめる。ISO 12800以降は拡張機能なので画質の低下は仕方ないが、ノイズ処理よりもディテール重視な感じがいい。ISO 6400くらいまでは十分な実用性がある。
屋外で絞りを変えて撮影(広角側)
「フジノンレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を使用して屋外で絞りを変えて撮影。絞り開放からシャープだ。絞っていくとさらにシャープネスと解像感が上がり、F8.0あたりで四隅も含め画面全体に一番いい描写になる。
それ以上は徐々にシャープネスも解像感も低下していってしまうので、F8.0以上には絞らないほうがいい。
屋外で絞りを変えて撮影(望遠側)
絞り開放からシャープで解像感が高い。絞っていくと徐々にシャープネスが向上していく。一番よくなるのはF11付近だ。それ以上に絞ってもシャープネスも解像感も低下してしまう。
ミラーレス機としてはちょっと大きめで重い感じだが、いかにも写真を撮るための道具といった感じだ。気軽さよりは少し雰囲気重視だが、性能はAPS-Cサイズ素子採用のミラーレス機の中では一歩抜きん出ている。渋めにオシャレしたい人にもおすすめだ。
本格撮影からお手軽撮影まで汎用性の高さが魅力
ミラーレス一眼は、プロやハイアマチュアほど本格的に写真を撮るわけではないが、それでもちょっとは考えて撮る事にも対応できるのが魅力とも言える。
また最近の流行りもあって、新しい機能が多く採用されている点もミラーレス機の特徴だ。エフェクト系の機能がいち早く搭載され、いままでは特殊なフィルターを使うか、レタッチソフトで細工しなければできなかったような演出がいとも簡単にできてしまう。
本格的な撮影からライトなちょい撮りまで、なんでもこなせる汎用性の高さ、そんな魅力に溢れている。
今回紹介した中で印象に残ったのはパナソニックのDMC-GM5だ。撮像素子の小さめなマイクロフォーサーズ規格を生かした小型ボディーに多くの機能を搭載し、ミラーレス機ならではの一台に仕上がっていると思える。
ミラーレス機で高画質を求めるα7IIやX-T1、気軽さを押し出したE-PL7、小さい高級コンパクトのあるべき姿をしめしたGM5など、この冬のミラーレス機は魅力的な機種が盛り沢山だ。
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