描写性能は素晴らしいのひとこと
感度別撮影サンプル
ノイズはISO 400あたりから発生しはじめているが、気になるのはISO 3200以降。ISO 6400を超えると盛大にノイジーな感じになる。ノイズが多い分、ディテールは残す方向性のようで、最高感度のISO 25600でもディテールの再現性はそこそこある。
ISO 51200相当の撮影ができる「マルチショットノイズリダクション」は複数回のシャッターで画像を合成する機能で、感度設定はオートのほか、手動でISO 100からISO 51200までの設定が可能だ。
ISO 25600に比べてノイズが少ないが、その分ディテールに影響が出てしまっている。また複数回のシャッターを切るので動きのある被写体ではブレて写ったりする。
屋外で絞りを変えて撮影
「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」レンズを使用して、屋外で絞りを変えて撮影してみた。開放からシャープで解像感があり、絞っていくとさらに高解像となる。F8.0からF11付近が頂点で、以降は低下していく。
最小絞りのF22では開放絞りのF1.8よりもシャープネスも解像感も落ちるが、結構頑張っているほうだ。回折低減処理が効いているのかもしれない。
レンズ補正機能をオフ(周辺光量、倍率色収差補正)にして
屋外で絞りを変えて撮影
レンズ補正の機能をオフにして比べたが、周辺光量の差程度でシャープネスや解像感の傾向には差がない。周辺光量の補正は意図的にオン/オフを切り替えできるので好みで画作りに利用しやすい。
本体価格が約20万円と、フルサイズセンサー採用機だけあってちょっとお高い(フルサイズ機としては安い)が、それだけの性能はあるといえる。
ミラーレスならではのスリムなボディーは携帯性に優れ、性能はデジタル一眼レフに劣る面は少ない。一眼レフに比べて弱かったAFもかなりのスピードになってきたので、スポーツを専用で撮影するような人でなければ十分活用できるだろう。
(次ページに続く、「オリンパス PEN Lite E-PL7」)
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