シースルーなスマートグラス
実際に使ってみよう
ウェアラブルガジェットが流行の兆しを見せている。手首に付けてスマホと連携し、歩数や睡眠時間などを計測する「Jawbone UP24」「Nike+ FuelBand SE」などは、町中でも目にする機会が多くなった印象だ。
一方で、メガネをかける要領で頭部に着用する、スマートグラスも注目を集めている。今回取り上げるのは、セイコーエプソンの「MOVERIO BT-200」だ。
メガネ型のヘッドセットとコントローラーからなる製品で、同社によれば“シースルーモバイルビューアー”と銘打たれている。Miracast対応のHDMIアダプター「EHDMC10」を同梱したモデル「BT-200AV」もラインナップしている。直販価格は、BT-200が6万9980円、BT-200AVが8万9980円。
バッテリー駆動で、連続6時間の動画ファイルを再生できるとしている。ヘッドセットはおよそ幅185×32×170mmで、重量は約88g(ケーブル、シェードを含まず)。
前機種「MOVERIO BT-100」と比較すると(関連記事)、ヘッドセット部の重量が約3分の1に軽量化した。さらにフレキシブルノーズパッド、イヤーフック(取り外し可能)などを採用し、装着感を向上している。
「Dolby Digital Plus」を採用したサウンド機能で音質を向上し、画面の明るさも改善されたという。サイドバイサイド方式の3D映像も楽しめる。
最大の特徴は、“シースルー(See-Through)”とうたっているように、映像を見ながら周囲の状況も確認できることだ。同社の発表会では、登壇者が実際に本製品を装着してプレゼンテーションするという演出もあった。
「MOVERIO BT-200」の主なスペック | |
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メーカー | セイコーエプソン |
液晶パネルサイズ | 0.42型ワイドパネル(16:9) |
画面解像度 | 960×540ドット(QHD) |
画角 | 約23度 |
対応動画 | MP4(MPEG4+AAC/Dolby Digital Plus)、MPEG2(H.264+AAC/Dolby Digital Plus) ※製品内のアプリ「MOVERIO Mirror」使用時はMPEG2 |
対応静止画 | JPEG、PNG、BMP、GIF |
対応音声フォーマット | WAV、MP3、AAC、Dolby Digital Plus |
メインメモリー | 1GB |
ユーザーメモリー | 8GB |
外部メモリー | microSD(最大2GB)、microSDHC(最大32GB) |
OS | Android 4.0.4 |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
カメラ画素数 | 30万画素 |
ヘッドセット部サイズ | 約185×32×170mm(シェード含まず) |
コントローラー部サイズ | 約55×120×19mm |
ヘッドセット部重量 | 約88g(ケーブル・シェード含まず) |
コントローラー部重量 | 約124g |
しかしながら、スペックだけを並べられてもピンと来ないというのが正直なところかもしれない。実際に使ってみた感想を書いていこう。
(次ページでは、メガネの上からも装着可能)