エプソンは、ウェアラブル情報端末の新商品として、シースルーモバイルビュアー「MOVERIO BT-200AV」「BT-200」を発表した。
BT-200はメガネ型のヘッドセットとコントローラーからなる。映像はシースルーで、映像を見ながら周囲の状況も確認できる。シースルー画面とセンサーを利用して、現実の風景に情報を重ねるAR(拡張現実)を実現するという。
BT-200AVは、BT-200(スタンダードモデル)にHDMI接続用アダプター「ワイヤレスミラーリングアダプター」を同梱したモデルだ。ワイヤレスミラーリングアダプターは、HDMI出力機器とBT-200を接続して映像が視聴できる機器だ。家庭のBlu-ray/DVDレコーダーとBT-200を組み合わせてパーソナルシアターとして使用したり、Miracast対応のスマホやタブレット、PCと同期してBT-200の画面にミラーリングが可能だ。ワイヤレスミラーリングアダプター単体での販売は予定されていない。
OSにAndroid 4.0を採用し、カメラ/ジャイロ/加速度/地磁気などの各種センサー、GPS機能、マイク入力、Bluetooth、Wi-Fi機能を搭載する。両眼ディスプレー方式で、左右の画面に独立した映像を表示できるため、3Dコンテンツの再生に対応する。電源はバッテリー駆動で、連続6時間の動画ファイル再生に対応。ヘッドセットは約幅185×170×32mm、重量は約88g(ケーブル、シェードを含まず)。
BT-200は、前機種「BT-100」と比較してヘッドセット部の重量が約3分の1まで軽量化された。さらにフレキシブルノーズパッド、イヤーフックなどを採用し、装着性を向上したという。また、「Dolby Digital Plus」を採用したサウンド機能で音質を向上し、画面の明るさも改善されたという。
発表会にはエプソン販売代表取締役社長平野精一氏が登場し、長期ビジョンに「Exceed Your Vision」を掲げ、新しい成長領域として「ウェアラブル」を挙げた。ジャイロセンサーをはじめとするデバイスモジュール技術や、プロジェクション技術などをウェアラブル機器に生かす考えだ。
予想市場価格は、BT-200AVが8万円台後半、BT-200が6万円代後半。発売日は4月24日。