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Server 2003からの乗り換え需要も狙う「クラウド時代の標準エンタープライズOS」

「Docker」にも正式対応!レッドハットがRHEL 7を発表

2014年07月11日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 レッドハット日本法人は7月10日、商用Linuxディストリビューションの最新版「Red Hat Enterprise Linux 7(RHEL 7)」を発表した。OLTPや分析、Java実行などのパフォーマンス向上のほか、現在注目を集めるコンテナ技術「Docker」の正式対応、最大500TBの大規模ストレージに対応する「XFS」の標準採用といった新機能がある。

RHEL従来バージョンとRHEL 7との比較

 発表会に出席したレッドハット代表取締役社長の廣川裕司氏は、RHEL 7のテーマは「エンタープライズOSを再定義」することだと語る。具体的には“オープンハイブリッドクラウド”のビジョンに基づいて、最適化のターゲットとする環境を、従来の「サーバー、データセンター」から「仮想化、クラウド」へと移している。「RHEL 7を『クラウド時代の標準エンタープライズOS』と位置づけたい」(廣川氏)。

発表会に出席したレッドハット代表取締役社長の廣川裕司氏

米レッドハットのプリンシパルプロダクトマネージャー、鶴野龍一郎氏

注目のDocker/Linuxコンテナを正式サポート

 RHEL 7では、Dockerの正式サポート、XFSの標準ファイルシステムとしての採用、「Active Directory」環境との連携強化、アプリケーションパフォーマンスの最適化と改善といった新機能/機能強化点がある。

RHEL 7における6つのハイライト(新機能、改善点)

 Dockerは、アプリケーションとランタイムライブラリをOSから完全に切り離し、“コンテナ”としてひとまとめにイメージファイル化することで、アプリケーションのポータビリティ(可搬性)を実現する技術だ。Linux KVMのような仮想化技術の場合は各仮想マシンにOSが必要だが、コンテナ環境では単一のホストOS上に多数のコンテナを配置できる。そのためメモリ消費量やイメージファイル容量が小さく、アプリケーションの起動も高速である。

Linuxコンテナ(Docker)の概念図。単一のホストOS上に多数のコンテナを配置、実行できる点がハイパーバイザ型仮想化との違い。コンテナにOSを含まないため軽量で、ポータビリティも高い

 廣川氏は、RHEL 7でDockerをサポートしたことにより、ベアメタル(物理)/仮想/プライベートクラウド/パブリッククラウド間で、同じアプリケーションを「いかなる環境でも縦横無尽に使える」と、そのメリットを説明した。

 また、米レッドハットのプリンシパルプロダクトマネージャー、鶴野龍一郎氏は、コンテナ化によってアプリケーションの開発/デプロイ/アップデートの作業が柔軟かつ効率的、簡易なものとなり、アプリケーション運用にかかる手間やコストを低減できると述べた。「アプリやライブラリのアップデート作業にもコンテナは有効。ITオペレーションが劇的に変わる」(鶴野氏)。

コンテナ化で「アプリケーション/ライブラリ」と「OS/サーバー」が分離されることで、アプリ開発者と運用者の果たすべき役割も明確に切り分けられる、と鶴野氏

 Docker/コンテナ環境は特に、Webサービスのアプリケーションなど、更新頻度が高いアプリケーションに適している。またレッドハットでは、Docker/コンテナ環境に対応したアプリケーションの認定プログラム「Red Hat Container Certification」を提供するほか、Docker/コンテナ環境に最適化されたホストOS「RHEL Atomic Host」を開発中だ。鶴野氏は、Atomic Hostが正式リリースされるタイミングで、ミッションクリティカルな利用も可能になるだろうと語った。

(→次ページ、Windows Server 2003サポート終了の好機、乗り換えも促進 )

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