いよいよ2月13日から国内最大のカメライベント「CP+ 2014」がはじまる。本特集はCP+自体のレポートはもちろんだが、その前後に各社から発表されるデジカメの新製品についても、可能な限り詳しくお伝えしていく。
まず今回は、すでに発表されている注目のミラーレス一眼カメラである、オリンパスの「OM-D E-M10」と富士フィルムの「FUJIFILM X-T1」を中心に、今年発表されたレンズ交換式デジカメをおさらいの意味で紹介していこう。
上位機種に負けない機能と画質を盛り込んだ
オリンパス「OM-D E-M10」
マイクロフォーサーズ規格採用のオリンパスからは「OM-D」シリーズのエントリーモデル「E-M10」が2月末(シルバーモデル。ブラックモデルは3月末)に発売される。外観は同じOM-Dシリーズの「E-M5」に似ているが、防塵・防滴処理が省かれた一方でストロボが内蔵され、汎用性は高くなっている。
機種名にはかつての銀塩時代に人気だったエントリーモデル「OM-10」と同じナンバーが与えられている。価格も標準ズームキットで8万円台中盤、ダブルズームキットでも10万円を切るなど、OM-10同様に入門機にもよし、サブカメラやはじめてのミラーレス一眼としても選びやすくなっている。
撮像素子はE-M5と同じ約1605万画素のLive MOSセンサーを、画像処理エンジンは「E-M1」と同じ「TruePicVII」を採用。ボディー内手ブレ補正は3軸だが、E-M1と同じ81点FAST AFシステムと、秒間8コマの連写機能を備えているなど、ハイエンド系のモデルと比較しても機能面で遜色はない。
オリンパス独自の「アートフィルター」やHDR機能、多重露出や無線LANなど機能が盛り沢山だ。ラインナップ的にはエントリーモデルではあるが、最新機種ということもあり、同社のフラッグシップモデルであるE-M5やE-M1のいい部分を盛り込んで機能的に不満な点は少ない。(防塵・防滴が必要な)ハードな使い方をしないなら一番のお買い得感がある。
インターフェースは上位モデルゆずりの2つのコマンドダイヤルを装備。絞りやシャッタースピード、露出補正などをダイヤルでマニュアル的に操作することができる。EVFはE-M5と同じく倍率約1.15倍(約144万画素)と高精細で、覗いたときもAPS-Cサイズ機に負けないくらい大きく見える。
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