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アプリも使う？　領収書の整頓や経費計上を効率化する基礎知識

2014年01月29日 09時30分更新

アスキー書籍編集部　写真●村田善一

やっぱり家計簿アプリを使うでしょ

宮原　領収書やレシートを保存することも大事ですが、日常的に家計簿は付けておいたほうがいいですね。無駄づかいしない金銭感覚も身に付きますし。プライベートも仕事もまとめて付けておいて、あとで仕事用だけ抜き出せばいいので。

四日市　私は「レシーピ！」というアプリを使って毎日お金の出入りを記入しています。レシートを読み取って自動記録してくれるし、食材からレシピの提案もしてくれるんですよ。

カリーさん　なんか使い方が女子っぽいなあ(笑)

四日市　女子です！

腰　最近のOCR機能はどれも精度高いですよ。

ハッチ　OCRの読み取り系では「ReceReco（レシレコ）」も有名ですね。

谷　さすがに詳しいんですね！　みなさんはどれを使っているんですか？

ハッチ　どれも使ってないですね。

谷　え!?

ハッチ　入力先が複数あると迷っちゃうんで、ボクの場合はパソコンだけに入力するようにしています。

腰　ボクは検証用にいろいろなアプリを試していたことがあります。最初に使い始めたときはきちんとレシートを読み取ってるんですが、だいたい三日坊主で終わっています(笑)

四日市　じつは私も最近はレシート読み取り機能は使っていなくて、金額だけ入力しています。忙しいときとか読み取るよりも手動で入力する方が楽だし速いんです。

宮原　あまり無理に使うよりはコツコツと長続きするものの方がいいかもしれませんね。

カリーさん　電車移動中にレシートを読み取るのも目立つしね。家に帰ってからだと忘れちゃうし。買ったその場で手入力するのがいちばんいいのかも。その手の家計簿アプリはたくさん出てるよね。

iPhone/Android用の家計管理アプリ「レシーピ！」のOCR機能はかなり正確に読み取ってくれる

家賃はどこまで経費計上できるの？

ハッチ　ボクは実家なんで関係ないんですけど、1人暮らしのライターさんは家賃を必要経費にしてるって聞いてて、いつもいいなあと思うんです。

カリーさん　それ住んでるなら家賃の全部はダメだよ。仕事で使っている分だけじゃないと。

四日市　仕事で使っている分というのは？

宮原　自宅兼事務所の家賃のうち、仕事で使っている割合の分は「地代家賃」として必要経費にできます。電気代や携帯電話料金なども同じで、仕事と生活の両方に使っているようなものを「家事関連費」といいます。この場合、「按分割合」を決める必要がありますが、家賃だったら床面積で決めるのが一般的ですね。

四日市　その決め方はどこかに載っているんですか？

宮原　按分のやり方に決まりはないんですが、合理的な理由は必要です。按分割合の根拠を聞かれたときに、納得してもらえるような説明を考えておきましょう。

腰　じゃあ家賃の半分くらいを経費にしてもいいんですか？

宮原　本当に仕事のスペースと生活のスペースの割合が半分ずつくらいならそれでもいいでしょうね。1人暮らしのフリーランスの人ならそれくらいになることもあるかもしれませんが、家族といっしょに暮らしている場合はさすがにそれはないでしょう、ということです。

おもな家事関連費の按分目安

　個人事業主が仕事と生活、両方の用途に使っていて切り離せない必要経費のことを「家事関連費」という。家賃や電気代、電話代などが当てはまる。これらの使用割合を区別することを按分（あんぶん）というが、この按分の仕方には明確なルールは定められていない。家賃なら仕事で使っている床面積の割合、携帯電話やインターネット代なら使用時間などを目安にする。