世界のソーシャルメディアはFacebook、Google+、Twitterが三強
連載開始! 高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」
2013年11月11日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。まずは導入として、皆さんにもなじみの深いソーシャルメディアのランキングを見てみましょう。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(以上、日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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世界のソーシャルメディアトップ3は?
これが世界各国のGoogle Trendsによる各国のトップ3のSNS(2012年6月時点)だ。
2009年の時点では日本でもmixiがトップシェアを誇っていたが、その後Facebookがトップの座を奪取。同様に他の国でもFacebookがトップシェアを取ったところが増えてきている。
2013年現在、調査国137ヵ国中127ヵ国とほぼすべてがFacebook一色となっており、Facebookがトップではない国は、ロシアや中国、イランなどのわずか10ヵ国となっている。Facebookのシェアは圧倒的であり、今でもじわじわとシェアを伸ばし続けている。
ただしこのデータはAlexaを利用したものであり、モバイルから利用されるLINE、モバゲー、GREE、ハンゲームなどはカウントされていないので注意が必要だ。
では、それ以外の世界におけるソーシャルメディアのシェアを見ていこう。コンサルティング調査会社英Trendstream社の「GlobalWebIndex」の2012年第4四半期調査結果によると、順位は以下のようになっている。
全世界におけるソーシャルメディアのシェア(2012年第4四半期) | |
---|---|
1位 | |
2位 | Google+ |
3位 | YouTube |
4位 | |
5位 | Qzone(中国国内のみ) |
6位 | SinaWeibo(中国国内のみ) |
7位 | Tencent(中国国内のみ) |
8位 | Youku(中国国内のみ) |
9位 | Tudou(中国国内のみ) |
10位 | |
11位 | RenRen(中国国内のみ) |
12位 | Tencent Weibo(中国国内のみ) |
13位 | 51.com(中国国内のみ) |
14位 | MySpace |
15位 | Badoo |
16位 | |
17位 | Kaixin(ロシア国内のみ) |
18位 | Orkut |
19位 | Tumblr |
20位 | vkontakte(ロシア国内のみ) |
Facebookのアクティブユーザー数は6億9300万であり、Google+の3億4300万に大きく水をあけている。つまり、Facebookが圧倒的1位、その次にGoogle+、Twitterが三強となる。ロシアではローカルSNS「VKontakte」と「Odnoklassniki」が争っており、中国では複数のSNSがシェアを分けている状態だ。
と言っても、Facebookのアクティブユーザー数はGoogle+の2倍以上であり、その差は明らかだ。2位のGoogle+、3位のYouTube、4位のTwitterの差はそれに比べてわずかであり、僅差で2位集団となっている。日本では大人気でFacebookと同等に扱われることが多いTwitterも、世界から見るとFacebookの5分の2ほどでしかないのだ。
“YouTubeがソーシャルメディア扱い”ということに驚いた人もいるだろう。YouTubeは現在、YouTubeユーザー名の他、Google+と接続してGoogle+アカウントを表示させることができる。以前もアカウント名で交流することはできたため、動画を共有することを目的としたソーシャルメディアととらえられているのだろう。
LinkedIn、MySpace、Orkut、Pinterestなどは、ローカルなSNSと同様、第1位のFacebookや2位集団から見るとさらに半分以下となっている。世界を相手にビジネスを行なうなら、まず確実にFacebookがいいだろう。余裕があれば、Google検索と相性が良いGoogle+、手軽に始められるTwitterあたりが候補となるだろう。
それ以外のSNSは、ユーザー層が自社のリーチしたい層と合致したり、機能が自社のサービス・商品などに合致する場合に利用するといい。それとは別に、中国やロシアなどFacebookが強くない国には、個別なマーケティングが必要となる。
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