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徹底特集 「iPhone 5s」&「iOS 7」を全力チェック! 第16回

ファッション性でiPhone 5cか、将来性でiPhone 5sか、あなたの個性をビビッドに表す2つの新型iPhone

2013年09月18日 10時01分更新

文● 林信行

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より簡単なのに、より安全な指紋認証技術「Touch ID」

 新しいiPhone、機能の上での変化というと、次に採り上げるべきはiPhone 5sの指紋認証技術、「Touch ID」だろう。

 iPhoneを卓上などに置きっぱなしにした時に他人に覗かれないため、はたまた盗まれた時に内部の情報を守るため、4桁のパスコード(あるいは専用ソフトで設定するパスワード)の設定は重要だ。ただ、iPhoneほど肌身離さず使う道具だと、起動する度にパスコードを入力するのはそもそも面倒だし、人前で入力する機会が増えてしまうため安全性の面で疑問が出てしまう。

 Touch IDは、この問題を一気に解決する。「設定」パネルから指紋の登録画面に進み、ホームボタンに指紋を採取する指を角度を変えながら何度かくっつけたり、離したりするだけ。

ホームボタンに指紋を採取する指を角度を変えながら何度かくっつけたり、離したりするだけで、指紋の登録が完了する

 登録が完了したらスリープ状態のiPhoneのホームボタンにその指を置いて、いきなりパスコード入力画面を飛び越えてホーム画面を表示させることもできれば、一度ロック画面を表示してから、指を置いてロック解除をすることもできる。

ロック画面を表示してから、指を置いてロック解除をすることもできる

 これまでも指紋でロック解除のできる端末は他にあったが、iPhone 5sはなんといっても指紋登録の簡単さと、本体正面に用意されたセンサーにまるで印鑑でも押すように指紋を押し付けるスタイルが面白い。

 実はこの機能を使ってiTunesの曲購入や、AppStoreでのアプリ購入、iBookstoreでの書籍購入なども行なえてしまうが、この指紋で購入という操作には未来を感じる。

iTunesの曲購入や、AppStoreでのアプリ購入、iBookstoreでの書籍購入なども可能

 今のところ、アップルはTouch IDのAPIを公開していないため、他のサービスでは利用できないが、おそらくセキュリティーにまつわるだけあって、最初は慎重に様子を見ているだけで、問題がないと分かれば、アップル標準の決済用APIなども用意されるのではないか。

 最近、iOS 7の新機能として、Bluetoothを使ってユーザーが店内にいるか、店外に出たかまで検知できる「iBeacon」という技術が注目を集めているが、この機能とあわせれば、もしかしたら「リアル店舗で指紋を使って支払う」といった新時代のおサイフケータイを誕生させるキッカケにもなるかもしれない。

 そこまでいかないにしても、いずれあらゆるパスワードを登録しておけるMacのKeychainという機能がiOSに移植されたら、公衆でのパスワード入力という危険な状態は過去の遺物になってしまうかもしれない。

 ちなみに、iPhone 5s自体も、iOS 7そのものも、セキュリティーへの配慮がかなり高まっている。例えば指紋認証機能では、iPhoneの再起動後は1度パスコードを入力しないと使えないことになっていたり、ロック画面で音声ダイヤルやSiri、Passbook、メッセージの返信などをできるようにするか否かは個別に設定できる。

 またパスコードの入力を10回間違えるとiPhone内のデーターを消去する機能を標準で備えている。

 さらに、iOS 7の標準機能として、パソコンとUSBでつないだ場合、すぐには中に入った写真などが表示されなくなった。

 iOS 7に対応したiTunesの最新版(11.1)では、指定のiOS機器の情報にアクセスすることをボタンを押して意思表示する。するとiOS 7側に、そのパソコンからのデータアクセスを許可するかを問い合わせるダイアログが表示される。ここで承認ボタンを押して初めてiPhoneのカメラで撮影した写真の取り込みが可能になるのだ(一度、承認してしまえば、次回からはこの作業は不要になる)。

 元々、ウィルスなどのマルウェアもなく、かなり安心して使えるスマートフォンだったiPhoneだが、今回のハードとOSのアップグレードで、問題が起きる前にさらに先に進んでしまった感がある。

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