「料金」「端末価格」の2つに絞って
3つのキャリアを徹底比較する!
iPhone 5cの予約もスタートし、9月20日の発売がすごく待ち遠しい新iPhone。ドコモからの発売も決まり、これまでiPhoneへの移行を踏みとどまっていた人も注目しているのではないだろうか。

予約が始まったiPhone 5c。それとも欲しいのはiPhone 5s?
しかし、少々複雑なのが料金だ。MNP(モバイルナンバーポータビリティ)を利用して、電話番号をそのままにキャリアを移動した際のキャンペーンなどがあるため、ますますどのキャリアのiPhoneを買えばいいか悩ましい現実がある。
そこで本記事では「月額料金」「端末価格」に内容を絞り、各キャリアの情報をまとめるとともに、機種変更かMNPかで、どのくらいの料金差があるかについて詳しく比較をしているので、ぜひ参考にしていただきたい。
なお、発売日の9月20日までにも各社から新たなキャンペーン施策や内容変更の発表が行なわれる可能性が考えられる。そのため記事内容は随時更新していく予定だ。
各社ほぼ同じ料金
基本プランの内容だけ若干異なる
まずは月額料金から。ベースとなる新規契約時の料金とサービス内容について比較する。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
基本使用料 | タイプXi にねん | LTEプラン+誰でも割 | ホワイトプラン(i) |
780円 | 980円 | 980円 | |
ISP料金 | spモード | LTE NET | S!ベーシックパック(i) |
315円 | 315円 | 315円 | |
パケット 定額 |
Xiパケ・ホーダイ for iPhone | LTEフラット | パケットし放題フラット for 4G LTE |
5460円 | 5460円 (最大2年) | 5460円(最大2年) | |
合計 | 6555円 | 6755円 | 6755円 |
表からもわかるように、基本プランにわずかな違いがある以外は各社あまり料金差はない。なお、上記はいずれも2年契約を前提にした料金であり(これ以降も同様)、途中解約の場合は契約解除料(9975円)が発生する。また新規契約の手数料(3150円)も必要である。
ドコモは同キャリア宛音声通話はオプション
auとソフトバンクは1~21時まで無料
まず基本プランは、auの「LTEプラン」とソフトバンクの「ホワイトプラン(i)」は、ほぼ同内容。1~21時までの同キャリア宛の国内通話は無料で、それ以外の通話料は21円/30秒。
ドコモの「タイプXi にねん」は月200円安い代わりに通話定額はない。ただし、オプションの「Xiカケ・ホーダイ」(月700円)を追加すると、ドコモ宛の国内通話は24時間無料になる。しかも、iPhone購入者にはキャンペーンで1年間、半額の月350円となる。1年間は月1130円でドコモ宛通話が24時間定額という計算だ。
なお、同キャリア宛通話を24時間無料にするには、au「au通話定額24」/ソフトバンク「24時間通話定額オプション」を追加することでも可能。ともに月500円。
また、21円/30秒という通話料が高い! という人には、月980円でau「通話ワイド24」/ソフトバンク「Wホワイト」が追加でき、定額対象以外の通話料が半額の10.5円/30秒となる。ドコモにはこれに相当するオプションは無い。
3Gではあった無料通信分付きの
基本プランはLTEでは各社とも存在しない
現在3Gのケータイ/スマホを使っていて、今回iPhoneに移行する人が注意したいのは、新iPhoneのようなLTEスマホには無料通信分付きの基本プランは原則存在しないという点だ。
前述のようにLTEスマホ向けプランでは音声定額があるが、その対象はあくまで同キャリア宛の通話。固定電話や他社ケータイに頻繁に電話をする人にとっては料金が高くなるケースも考えられる。
そんな人は従来型ケータイとの2台持ちや、通話料が格段に安くて固定電話やケータイにも発信できる「Skype」「050 plus」といったVoIPアプリの導入も検討の価値がある。
パケット定額は月5460円で横並び
ドコモの月3GB上限のプランは無し
基本的にはパケット定額は月5460円で並んでいる。iPhoneをモバイルルーター代わりに利用するテザリング機能はドコモも対応しており、各社とも追加コストは実質不要。データ通信量の制限も月7GBまでで統一されている。
ドコモはAndroidスマホ向けには、データ通信量の制限が月3GBになる代わりに、1050円安くなる「Xiパケ・ホーダイ ライト」(月4935円)があるが、これはiPhone向けには用意されていない。
auひかりやJ:COMなど主要CATVを使っているなら
auスマートバリューの割引は魅力
新規契約でも適用できるキャンペーンで代表的なのが「auスマートバリュー」。これは自宅にKDDIのFTTHサービスである「auひかり」や、J:COM/JCNなどの主要CATVのネットサービスと電話サービスを利用しているユーザーを対象にしたもので、月1480円(最大2年間)が割り引かれる。
iPhoneの場合は、パケット定額のキャンペーンとの関係で、実質月955円の割引なのだが、家族全員の端末が対象になるのがうれしい。なお、ソフトバンクも同種のキャンペーンである「スマホBB割」を展開しているが、対象となる固定通信サービスがずっと少ない。
次ページからは、現在ドコモ/au/ソフトバンクのユーザーが、各社のiPhoneに機種変更、またはMNPで乗りかえようとすると、どういう料金になるかをより具体的に見ていく。

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