普通のコンデジ感覚で使えるAPS-C機
ニコン「COOLPIX A」
ニコンのCOOLPIXシリーズのフラッグシップモデルが「COOLPIX A」だ。こちらもソニー同様、デジイチのラインナップではなく、コンデジシリーズの最高級機になっている。
ニコンには従来のニコン製一眼レフのレンズが使えるシリーズのほか、独自マウントを採用したミラーレス一眼「Nikon 1」がある。
Nikon 1では1型の撮像素子を採用していてコンパクトで気軽にレンズ交換を楽しめるようになっているが、COOLPIX Aではレンズを固定し、撮像素子にデジイチと同じAPS-Cサイズ(ニコンで言うところの「DXフォーマット」)を採用。あくまでもコンデジスタイルでの画質を追求したモデルだ。
見た目はCOOLPIXシリーズの上位モデルと共通したイメージのデザインで、直線を基調にしたシンプルな造りだ。
APS-Cサイズの撮像素子は有効1616万画素。レンズは28mmに相当する18mm/F2.8で、通常撮影時の最短撮影距離は約50cm。マクロモードへ切り替えると約10cmまで近寄って撮影できる。
画角が28mm相当より結構広めなので、通常撮影モード時の最短距離50cmはちょっと物足りなくなるが、マクロモードへ切り替えていても無限遠までピント合わせは可能なので、AF動作速度を犠牲にできるシーンなら常時マクロモードでいいだろう。
撮影モードは標準的。シーンモードは備えているが、エフェクト系の機能は撮影時には使えない。撮影後の記録された画像に対してはアオリ効果やミニチュア効果、魚眼効果などさまざまな効果を付加させることができる。
画質は解像感が高く細部の再現がGood
APS-Cセンサーということを意識せずに気軽に使える上、高い画質で記録ができる。AFスピードが速い方ではないので、コンデジ感覚で撮ろうとするとワンテンポタイミングが遅れる場合もあるが、コンパクトで軽いので常用するデジカメにはちょうどいい感じだ。

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