コロンビア大学のComputer Vision Laboratoryにて、外部電源もバッテリーも必要としない自己発電ビデオカメラが開発された。
一般的なデジカメやビデオカメラの撮像素子であるCCDやCMOSは、受光素子に受けた光が電子になり、各画素に溜まった電子を電圧を掛けることで一気に読み出すしくみを撮っている。しかし読み出しの際に電流を使わなくても、単に出てくる電流がを読み取っても画像になるはず。そして光を電気に変える素子はCCDやCMOSに限らない。
コロンビア大学のComputer Vision Laboratoryの研究室が開発した「セルフパワーイメージセンサー」はフォトダイオードを40×30個並べて配置した撮像素子(280×210mm、対角13.4インチ)を持つ、出力された電流量がそのまま画像となるわけだが、さらにコンデンサに貯めることで基板の動作電流ともなっている。
得られた画像(動画)は当然40×30ドットという荒いもので、さらにカメラもプロトタイプとはいえいかにも大きい。光電池の受光面積をがある程度大きくないと動作しないし、1画素あたりの面積が減るため画素数を上げるのも難しいことから、コンパクトデジカメのような可能性はまずないだろう。とはいえ、基本的に電源なしで動作し得るデバイスというものは、エネルギーハーベスティングで動作するセンサーネットワークのようなデバイスとして可能性がありそうだ。
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