iPhone/iPadが圧倒的に便利になる新Mac用OS
「OS X Mountain Lion」—iOSの勢いをMacに取り込み攻勢かけるアップル
2012年07月25日 21時31分更新
iOSの勢いを取り込むMac用OS
今やアップルの主力製品は「iPhone」「iPad」そして「iPod touch」といったiOS製品で、これまでの累積の出荷台数でもMacの倍以上、月間の出荷台数を比較すると10倍近くも売れている。
「OS X Mountain Lion」のリリースに先駆け、本日早朝の決算発表会で、iPhoneがこの1年で1億1521台、iPadが年間5540万台売れたことなどが発表されたが、これに対してMacは年間1813万台だった。
今や巨大プラットフォームとなったiOS機器のユーザーがパソコンを併用するとき、Macを選ぶか、あるいはそれ以外を選ぶのか。その選択次第で、快適さの面で際立って大きな差が生まれるだろう——これがOS X Mountain Lionを使った最大の感想だ。
これまでアップルは正直に、Windowsを使っていてもMacと同程度の連携ができるようにそれなりに努力を重ねてきた。そして今後も、iOS機器とWindowsとの連携はおそらく何ら変わることはない。しかし新OS、OS X Mountain Lionでは、iOSと同じアプリケーションを搭載したり、iCloudを通してあらゆる設定や書類、状態を同期できるようにしたことで、iOS機器との親和性の高さを2歩も3歩も先に進めた。
ここまで親和性が高まると、Macを使っているか、Windowsを使っているかでiPhone、iPadの活用の幅にも大きな差が出てくる。
アップルがOS X Mountain Lionで生み出したのは、新しいパソコンのOSではなく、iOS機器とパソコンの両方をシームレスに活用する、まったく新しいデジタルライフスタイルそのものだ、といっていいかもしれない。